社員が語る「キャリアとIBM」

IBMがお客様からお寄せいただいている期待

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社員が語る「キャリアとIBM」では、IBM社員のキャリアや仕事内容をインタビュー形式でご紹介します。

第三回目は、IBMコンサルティング事業本部のアソシエイト・パートナー、M.Z.さんのインタビューです。

Q. 現在の所属部署や入社時期を教えてください。

2004年4月に新卒で日本IBMに入社しました。現在はIBMコンサルティング事業本部の製造・流通サービス事業部のアソシエイト・パートナーとして仕事をしています。

Q. IBMを知ったきっかけを教えてください。

知ったきっかけは大学時代です。専攻していた国際経営論のケース・スタディーでIBMが取り上げられ、学ぶ機会がありました。特に印象に残っているのは授業の一環でIBMの女性のエグゼクティブが大学にいらして講演されたことです。当時は企業で活躍されている女性エグゼクティブが少ないというイメージでしたので、衝撃的でした。

Q.なぜそのIBMに入社しようと思ったのですか?

社員の方々が、肩肘張らずに仕事を楽しそうにお話しされていたのが大きな理由です。

私は祖母や母が働いていたこともあり、漠然と自分も結婚して子供が産まれても働き続けたいという思いを持っていました。また、国籍や性別にとらわれず様々な人に出会い、共に成長できる環境で働きたいと考えていました。実際に働いている社員の方が何年か後の自分の姿なのではないかと思い、たくさんの会社のOBOGの方にお会いしました。その中で一番自然に話をしてくださり、活き活き働いている社員が多いと感じたのがIBMでした。ご自身の仕事の領域だけではなく営業も面白そうだよと紹介してくださったSEの方や、支社で活躍されていた方、エントリーシートの書き方を見てくれたり、休日に同僚とテニスをした後に食事をしながら会う時間を作ってくださったりした方のことは今でもよく覚えています。

また、就活時にIBMで印象的だったことがもう1つあります。他の会社の面接で「女性だけど転勤できるの?」「男性との差はどうやって埋めるの?」と質問をいただいたことがあります。まだそういう時代だったのかもしれませんが、IBMの選考ではこのような質問が一度もありませんでした。一人の個として見てくれていることを感じたのもIBMを選んだ一つの理由です。

Q.今までのキャリアで「あれはチャレンジだった」と感じるエピソードを教えてください。

まさに今もチャレンジかもしれませんが、まず思い出すのは日本初のプロジェクトにお客様とチャレンジしたことです。人工知能Watsonを活用したマルチ・チャネルに同時に対応した対話型の自動応答サービスをお客様と一緒に創りました。当時はまだWatsonを扱う部門が日本IBMに無い段階で、お客様にとっても日本IBMにとっても日本初の取り組みでした。アメリカやシンガポールからも専門家が集い、まさに国や事業部の壁を超え、One Teamで試行錯誤したのをよく覚えています。

第一子を産んだ後の復職も私にとっては大きなチャレンジでした。産休前と違い、時間的な制約や突発的な対応の必要がある中で、それまで担当していた業界ではなく、未経験の業界かつ大手のお客様を担当させていただきました。いい意味でホットなジョブ・アサインを上司がしてくださったのですが、復職後の半年くらいは激動の日々で、正直記憶がないくらいです。

Q.どうやってその状況を乗り越えたのですか?

チームを始めとする周りの方の理解とサポートに助けられました。それが一番大きかったです。

IBMの社員は、相手の環境を理解し、その上で仕事をチームで進めることが出来る方がすごく多いと感じます。当事者になると分かりますが、それぞれの違った環境を受け止めてくれることは、心理的にも物理的にも非常に助かります。例えば打ち合わせは17時までに終えたいと言うと「そういう働き方をしている人」というだけで、特に何か言われることもありません。どのような働き方のスタイルであれプロフェッショナルとしての成果は求められる、という厳しい面はありますが、フェアだと思います。

Q.なぜIBMには違いを理解してくれる方が多いと思われますか?

研修などで学ぶ機会があるというのはもちろん一つの理由だと思いますが、それだけではなく「環境」が大きいのだと感じます。自身がその環境の恩恵を受けているため、自然と相手にもそうしている方が多い、ということです。これがカルチャーになっているのだと思います。私は2004年にIBMに入社をしたので、もうすぐ20年経ちます。会社のビジネスポートフォリオは大きく変わりましたし、私自身のプライベート環境も大きく変わりましたが、共に働く相手のバックグラウンドに対する理解を自然に出来る方が多いというのは当時も今も変わらない点だと思います。以前仕事をしたヨーロッパのIBMやインドIBMの方も日本と同じでした。ですので「周囲に対する理解」は働く国に関わらずIBM社員が共通で持っているDNAなのかもしれません。

Q.現在の仕事内容、役割マップ*を見ながら解説ください。

*役割マップ
=「社員が何を行なっているのか」「誰と仕事をしているのか」「期待の大きさ」を視覚化したもの

3つに分けてご紹介します。
1つ目がお客様担当のコンサルタントとしての仕事です。役割マップには具体的な仕事内容として「お客様との関係性構築」や「お客様の課題抽出と解決策提案と実行」と書いています。ご覧いただいた方の中には、営業と何が違うのだろうと感じる方がいらっしゃるかもしれません。お客様の課題解決という本質的な部分は一緒だと思いますが、違いはプロジェクトの実行フェーズへの関わり方です。営業ももちろんプロジェクトに伴走しますが、デリバリーの主体はあくまでもプロジェクトチームです。お客様からいただいたお金でサービスを実行する責任感を持ちながらコンサルタントとして仕事をしています。また、私はチームのマネージャーも務めています。メンバーのキャリア支援も重要な仕事の1つです。

2つ目のD&I活動推進は本業とは異なる仕事になります。私は入社以来今に至るまで周囲の方から様々なことを教わってきました。例えばグローバルの女性リーダー研修で学んだキャリア選択のフレームワークはその1つです。Self、Profession(Work)、Family、Societyの4軸で自分を客観的に振り返る時に使う考え方です。こういったものを含め、自分が学んできたことを少しずつ後輩たちや悩んでいる方にフィードバックできたらという思いがあり、機会があればセミナーへの登壇や社外向けブログに寄稿しています。このような活動は今振り返ると先輩たちが普通にやっていたことです。上の世代の方がそうしてくれたように、それを次の世代に継承したいと思っています。

3つ目が社内の次期リーダーシッププログラムになります。様々な部門から25名が集まり、年間を通じて必要なビジネスキルを学ぶ機会があったり、これからのIBMをより良くするための議論を重ねたりしています。プログラムの中では、経営陣へ提言の場も予定されています。

Q.現在の仕事は、どのような現状に直面しているお客様に対して、どのような観点で貢献していますか?

お客様の事業変革のパートナーとしてIBMは一緒に仕事をさせていただいています。自社だけではなく自社のお客様、IBMからするとお客様のお客様へのサービスを含めてどう変革して社会をより良くしていくのかを本気で考えておられるお客様が増えてきたことを感じます。また、その変化と合わせて、社内の人材をどう育成していくかも考えておられます。多くのお客様は以前から「デジタルの進化による消費者の変化」「少子化による働き手の減少、会社を創ってきた世代の退職とそれに伴うスキル継承」「国内市場の縮小、Global化の進展によるマインドやカルチャーの浸透」といった課題に直面していましたが、コロナが来て取り組みに対する危機感が一気に加速した印象です。変革をしたいというお客様に対して「コンサルをどうぞ」「テクノロジーをどうぞ」といった単発のご提案ではなく、お客様の本当の課題を一緒に見つけ出すところから変革の時期を共にお客様と並走するのがIBMの存在意義だと思います。

Q. 「IBMがお客様からお寄せいただいている期待」について教えてください。他社と比較して、その種類や内容に違いを感じますか?

感じます。期待値が大きい印象です。「事業変革のパートナーとしてIBMを選んだ」という期待値を感じます。
以前お客様から言われたことがあります。「IBMの社員として会議に出て欲しいわけではない。うちの社員として他の部門を回って欲しいし、一緒に社内を啓蒙していって欲しい。そのつもりで会議に出て欲しい」第三者ではなく文字通りパートナーとして大変頼られていることを感じました。

期待に関する話ではありませんが、別のお客様から「自分のところに来てくれたIBMの社員の方はみなさんIBMが好きだった。自分の会社のことが好きな人たちからサービスを受けるとこちらも自然とその会社のファンになってしまった」と言われたことがあります。そういった点はお客様にも伝わるのだと感じました。

Q. 
なぜIBM社員はIBMが好きなのでしょうか?

「個として認められる」というのが1つの理由としてあるのかもしれません。研究員からデザイナーまで社内には本当にさまざまな専門性を持った方々がいます。違いは専門性だけではありません。経験やバックグラウンド、プライベートな環境も違います。それらの違いは「個性」でしかないのだと思います。転職をしてきた方が仰っていました。前の会社だと浮いていたけど、IBMだと全く気にしなくなった、と。色々な人がいることが大きいのだと思います。

Q. 最後の質問です。IBMでのキャリアを通じて、成し遂げたいこと、やっていきたいことを教えてください。

社会をより良くしたいという思いがあります。
特に子供ができてからその思いを強く抱くようになりました。子供が大きくなったときに今よりも生きやすい社会を作りたいと思います。年齢やご病気、育児や介護、国籍、色々な違いがありますが、生きやすい社会とは、自分の個性やlifeを大事に生きていけるような社会です。

テクノロジーは世界をフラットにし、人をつないだり、不自由だったことを便利にしたり、世の中をより良くすることができる力があります。お客様と一緒に社会がより良くなるための新しいサービスを創っていきたいと思います。


根本 亮
インタビュー・執筆:根本 亮
Japan Employer Branding Manager
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