IBM Cloud News
Db2 on Cloud データ・フェデレーション(仮想化)機能の発表
2018年07月02日
カテゴリー IBM Cloud Blog | IBM Cloud News | IBM Cloud アップデート情報
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IBMは、Db2 on Cloudにおいて、Db2データ・フェデレーション(仮想化)機能を発表しました。この機能を使用すると、お客様は単一のクエリで複数の異なるデータベースからデータにアクセスができるようになります。この最新機能の追加によって、クラウド・システムとオンプレミス・システムの両方のDb2またはInformixデータソースのいずれかにあるデータにアクセスができるようになります。この機能は、無料のLiteプランを除いて、Db2 on Cloudのすべてのバージョンでサポートされています(ただし、ユーザーはデータを引き出すターゲットとしてLiteプランを利用することはできます)。
Db2 on Cloudのユースケース
オンプレミスとクラウドでCombine
ある企業が社内のDb2サーバーで業務を開始したとします。クラウド技術がより普及し、企業がコスト効率の高い方法でクラウド上でのオペレーションを始めると、クラウドの利用は拡大し続けます。 しかし、クラウドとオンプレミスの両方にあるデータは、組織の意思決定プロセスの重要な要素として残っています。一例として、小売業を営むお客様は、顧客の消費行動に関するさらなる分析を行うために、すべてのデータ、例えば顧客情報にアクセスできる必要があります。顧客を特定し、クラウド上のレコードをオンプレミス・データベースから既存のものと照合し、データが単一のソースから取得されているかのように構成していく必要があります。ここでのフェデレーション機能は、負荷のかかるデータ移行プロセスをなくし、ユーザーがデータを移動することなくデータにアクセスできるようにしています。
Db2 Warehouseと連携:
Db2ファミリーのユーザーは、Db2 on Cloud とDb2 Warehouse on Cloudの間でデータを統合できるようになりました。データにアクセスするための共通インタフェースを提供することにより、ユーザーは複雑なETLプロセスや追加コードなしで、Warehouseに簡単にデータを追加または照会することができます。
複数サーバー間でのデータのシャード
時には、ユーザーは分割(シャード)を選択することがあります。フェデレーション機能を使用すると、統一されたインターフェースでデータを照会することができ、ユーザーはワークロードのバランスを取ったり、アプリケーションの特定の部分を拡大したり、連携してマイクロサービスを作成することができます。
固定の制限値を超えるキャパシティーの増加
フェデレーションを使用すれば、クラウドとフェデレーションすることでオンプレミスデータベースの容量を増やすことができます。これは、オンプレミスのデータベースのストレージが不足している場合に最適です。容量の増加は、ユーザーが本番環境のデータベースを変更する必要がなくなるため、新しい開発にも役立ちます。この機能を使用して、Cloudデータベース上の2つのDb2間でフェデレーションを行い、Flexプランの現在の制限を超えて容量を増やすこともできます。
始める準備はできたでしょうか?非常にシンプルです。
・ターゲットのマシン上で
Hostname: target.ibm.com
Create a Table testdata in schema admin2 and load it with data through the console using user admin2 with password YYYY
・クライアントのマシンから
— ターゲット・マシンをカタログ
db2 catalog tcpip node <node_name> remote <hostname> server 50000
e.g. db2 catalog tcpip node fedS remote source.ibm.com server 50000
— fedS上のデータベースをカタログ
db2 catalog db bludb as <db_name> at node <node_name>
e.g. db2 catalog db bludb as srcdb at node fedS
— fedS上のデータベースに接続
db2 connect to <catalog_db_name> user <admin_user> using ‘<admin_password>’
e.g. db2 connect to srcdb user admin1 using ‘XXXX’
— fedS上にラッパーを作成
db2 "create wrapper drda"
— ターゲット・マシンに接続するためのサーバーを作成
db2 "create server <server_name> type dashdb version 11 wrapper drda authorization \”<admin_user_on_target>\” password \”<admin_password_on_target>\” options (host ‘<target_hostname>’, port '50000', dbname 'bludb')"
e.g. db2 "create server db2server type dashdb version 11 wrapper drda authorization \”admin2\” password \”YYYY\” options (host ’target.ibm.com’, port '50000', dbname 'bludb')"
— admin2にマッピングするユーザーを作成
db2 "create user mapping for <admin_user> server db2server options (remote_authid ‘<admin_user_on_target>’, remote_password '<admin_password_on_target>')"
e.g. db2 "create user mapping for admin1 server db2server options (remote_authid 'admin2', remote_password 'YYYY')"
— データベースのニックネームを作成
db2 -v "create nickname <nickname> for <server_name>.<schema_name>.<table_name>”
e.g. db2 -v "create nickname ntest1 for db2server.admin2.testdata"
・ソース・マシン上で
— ターゲット・サーバーからデータを引き出せるかをテスト
db2 “select * from <nickname>”
e.g. db2 “select * from ntest1”
まとめ
簡単でスケーラブルなFlexプラン、永久に使用できるLiteバージョン、高可用性とデータ仮想化機能を追加したDb2 on Cloudは、RDBMS環境でのフットプリントを引き続き拡大していきます。IBMは、Db2 on Cloudのあらゆる側面の改善に徹底して取り組んでおり、今後もお客様に素晴らしい新機能をご案内する予定です。
Db2 on Cloudを含むIBM Cloudカタログの「データ&分析」ツールはこちら。
原文:https://www.ibm.com/blogs/bluemix/2018/06/announcing-data-virtualization-federation-db2-cloud/ (US)
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