社員が語る「キャリアとIBM」
20年来の経験を活かし、新天地で、社会の役に立つ仕事を
2024年02月15日
カテゴリー 社員が語る「キャリアとIBM」
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社員が語る「キャリアとIBM」では、IBM社員のキャリアや仕事内容をインタビュー形式でご紹介します。今回は、IBMコンサルティング事業本部のアソシエイト・パートナー、A.K.さんのインタビューです。
Q.現在の所属部署と入社時期を教えてください。
IBMコンサルティング事業本部の製造・流通統括サービス事業部でアソシエイト・パートナーをしています。2023年1月入社です。
Q.それまでのキャリアを教えてください。
2003年に、新卒で日系のSIerに入社し、金融業のお客様を担当する部門で主にシステム開発を行ってきました。若手の頃は、SEとして、主にプログラミングやアプリケーション開発を現場で行い、後半は、プロジェクト・マネジメントがメインの業務になりました。
Q.なぜ、転職を考えたのですか?
2つ理由があります。1つは、別の業界を見てみたいと思ったこと。もう1つは、同じ会社にずっといること自体に疑問を持ったのが理由です。
Q.詳しく教えてください。
新卒で入社以来、20年間、金融のお客様を担当してきました。求められるのは安定稼働であって、「チャレンジよりも、失敗しないことが大事」というのが、どうしてもありました。「ITはもっと前向きなものなのではないか」という思いが、別の業界への興味に繋がりました。
Q.社内異動は考えなかったのですか?
考えました。ただ、ちょうどビジネススクールで1年間学ぶ機会があり、色々な業種の方々と触れ合い、濃密な時間を過ごすことで、世界は自分が目の前にしている風景より、当たり前ですがずっと広いことを感じました。改めて40過ぎにしてそのことを認識し、自分の世界を広げたいという思いがあり、転職することにしました。
Q.転職に際し、躊躇いや、不安はありませんでしたか?
もちろんありました。
システム開発や、プロジェクト・マネジメントのスキルは前職での経験で習得し、社内で評価されたことである程度のポジションになりましたが、それが外に出た時にどこまで通用するのか、という不安が、朧げながらありました。資格取得にも取り組みましたが、結局は特定の組織でのみ通用するものでしかないのでは、という不安です。
Q.その不安が理由で、思い留まろうとは思わなかったのですか?
それよりは外に出て、外の世界を見たいという思いが勝りました。また、前職の同期や知り合いがIBMにいたので、雰囲気をはじめ、気になることを事前に聞くことができたのは大きかったかもしれません。
Q.IBMを選んだ理由を教えてください。
「大の大人が、真顔で、世の中を良くしようとしている」その点に惹かれました。
Q.詳しく教えてください。
私は学生時代、「何が世界を動かしていたのか」に興味があり、文学部で歴史を学んでいました。進路を決めた際、社会人として企業で働くというのは、世界を研究、観察するのではなく自分自身がその舞台に上がることを意味するのだと気づきました。だとするなら、自分が生きている時代を動かしているものを扱いたい、今ならそれはITかもしれない、という思いから、SIerに就職しました。その思いは今も変わっていません。これまでの20年間、社会の役に立ったと実感できるような仕事がしたいという思いを抱き、キャリアを選択してきました。
IBMにも、そのような思いを持っている人がいることを、インタビュー記事や、面接を通じて感じました。これが、IBMを選択した理由です。会社に入ってからも、改めてそういう方が大勢いることを実感しています。チームには、多様なメンバーが集まり、活発に議論が行われているのですが、根底にあるのは、何か世の中を変えていくようなことをやろうという思いだと思います。
Q.現在の仕事内容、役割マップ*を見ながら解説ください。
*役割マップ
=「社員が何を行なっているのか」「誰と仕事をしているのか」「期待の大きさ」を視覚化したもの
サステナブルインテグレーションチームのリーダーとして、サステナビリティに関するビジネスを推進することと、プロジェクト・マネージャーとして、EPMソリューション導入プロジェクトのデリバリーをリードしています。
Q.アソシエイト・パートナーとして期待されていることを教えてください。
パートナーのすぐ下というポジションなので、パートナーと同じ目線で仕事を行うことが期待されています。お客様の経営目線で考えること、目の前のプロジェクトをどう進めれば良いのかを考えること、そして実行することが必要です。また、社内の人材育成も期待されていることです。組織として永続性、継続性を意識して活動していくために、人材育成は大事な仕事の1つです。私自身、デリバリーのプロジェクト・マネジメントを前職で長く経験してきたので、みなさんにお伝えできることがあるのではと思っています。
Q.お客様がどのような課題感を持たれているのか、教えてください。
「DXを進め、ビジネスプロセスを改革し、ビジネスを効率化したいが、自力では難しいところがある」現状に直面しているお客様がいらっしゃいます。
Q.そのような課題をお持ちのお客様から、IBMが期待されていることは何ですか?
例えば現在私が携わっているEPMソリューションの導入プロジェクトに関してお伝えすると、期待いただいていることは、お客様の全体のスケジュールの中でプロジェクトを完了させることです。
EPMソリューションをお使いいただくことで、事業化計画の策定や決算業務のスピードアップ、効率化の実現、判断の高度化がもたらされます。今まではExcelで予算策定や決算に対応してきたのを、SAPの刷新に合わせて、アドオン的にこのEPMソリューションを使い、作り込んでいます。
Q.お客様から、IBMが選ばれている理由を教えてください。
これまでの関係性、信頼関係は大きいと思います。プロジェクトは、失敗するわけにはいきません。困難なプロジェクトを、色々あっても投げ出さずに最後までしっかりやり遂げてきた、その実績、信頼関係が、1つ大きな理由だと思います。
Q.「IBMに対するお客様からの期待」他社との違いを感じますか?
感じます。IBMは、「次に繋がるビジネスをどう考えるのか」のような相談を、お客様から持ちかけられています。
Q.詳しく教えてください。
ベンダーによって元々担当している領域が棲み分けられているところはありますが、 IBMに対しては、「動けば良い」「安ければ良い」とは異なる領域の相談を、お客様がされている印象です。「次に繋がるビジネス」は、言い換えると、イノベーティブなビジネスという意味です。IBMは、よりチャレンジングな提案をしているから、そういった相談をいただくのだと思います。
Q.なぜ、IBMは、チャレンジングな提案ができるのでしょうか?
いくつかの理由がありそうです。グローバルの知見を活かした提案ができること、フラットな距離感で議論をし合えることが影響していそうです。
Q.「グローバルの知見」を感じたエピソードはありますか?
お客様から依頼をいただき、サステナビリティに関する取り組み事例を調べていた時のことです。Lighthouse*を使って調べていたところ、ちょうど該当する事例を扱った経験があるイタリアのIBM社員と繋がることができました。会話をし、必要な情報を得た上で、お客様に「世界ではこのように取り組んだ事例がある」とご紹介したことがあります。ナレッジが蓄積され、それを社員同士で共有できる仕組みがあるから、他の国で取り組んだケースを日本のお客様にご紹介することができました。Lighthouseがなければ、海外の取り組みをお客様にご紹介するのは難しかったかもしれません。
*Lighthouse=クラウド上に構成したナレッジ・データベース。世界各国のIBM社員の知見が共有されている。
Q.「フラットな距離感」についても教えてください。
遠慮なく、お互いが言いたいことを言い合える関係性があることを感じます。上位の職位の方との関係もそうですし、若手との関係性に於いても同様です。プロジェクトには若手のメンバーもいるのですが、いい意味で、遠慮なくモノを言ってきます。その際、言いっぱなしではなく、「自分はこうするから、こういう風にしてほしい」のように、前向きなフィードバックが非常に多い印象です。フラットとは少し話題が逸れますが、若手のみなさんは、どうしてこんなにできるのかと思うくらい優秀だと感じます。
Q.他にIBMに入社して気づいたことがあれば教えてください。
スキルを習得するベースの方法が、OJTだという点は、変わらないと思います。ただ、業務知識に関連する体系だった研修制度と、受講者のモチベーションに繋がるデジタルバッジの制度に、違いを感じます。
もう1つ気づいたことが人材の多様性です。チームには、生え抜きだけではなく、中途入社の方が大勢います。私の上司も、中途入社の方です。バックグラウンドは、事業会社やITベンダー、コンサルファームから来た方と、多種多様です。「生え抜きばかりで、中途がほとんどいない」というチームではありません。同じ環境で長く仕事をしてきた人ばかりだと「そんなことは分かっているよね」となりがちですが、お互いのバックグラウンドが異なっているのを分かっているので、丁寧にコミュニケーションを取る。お互いを尊重する。多様な人がいる環境は、私にとっては、居心地が良いですね。
Q.新たなキャリアを模索している方へ、メッセージをお願いします。
「迷っているのだったら、飛び出してみたら」と伝えたいです。私は、もっと早く転職しても良かったなと思っています。
Q.なぜですか?
これまで身につけたスキルが役に立つことがわかったことと合わせ、周りにサポートしてくれる同僚や上司、部下がいたからなのですが、意外と、移ってみたら何とかなりました。
各社固有の知識、スキルは当然あると思いますが、それぞれのプロジェクトで真剣に取り組んでいれば、他でも通用するスキルは身につくものだと感じています。また、IBMは、人が転職で入ってくることが当たり前という空気があるので、移ってきて、ポツンと一人ぼっち、というのはないと思います。自分が色々と経験してきたからこそ、後から転職してきた人に対して優しいのだと思います。ですので、転職者は一人ぼっちなのではないかという理由で躊躇っている方がいたら、少なくともIBMに於いてはそんなことはないと思います。
Q. IBMでのキャリアを通じて成し遂げたいことを教えてください。
社会や人類、世界に対して、何かしら貢献できたと思えるような仕事をしたいと思います。生涯を終える際に、自分はこういうことをやった、こういう役に立てたと何かしらの実感を持てたらと思っています。IBMでは、それが果たせると思っています。会社が、そうしようとしているからです。
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