社員が語る「キャリアとIBM」
オープンな環境でスキルを育み、様々なクラウドをお客様に
2022年11月02日
カテゴリー 社員が語る「キャリアとIBM」
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社員が語る「キャリアとIBM」では、IBM社員のキャリアや仕事内容をインタビュー形式でご紹介します。
今回は、IBMコンサルティング事業本部のITスペシャリスト、T.S.さんのインタビューです。
Q.入社時期と現在の所属部署を教えてください。
2016年4月、新卒で日本IBMに入社しました。
現在は、IBMコンサルティング事業本部のHybrid Cloud Services(HCS)のStrategic Partnershipチームに所属し、ITスペシャリストとして仕事をしています。
Q.IBMに入社しようと思った理由を教えてください。
就活の時に、1ヶ月ほどIBMのインターンシップに参加をしたのがきっかけです。その1ヶ月でIBMの社風に惹かれ、IBMへの入社を決めました。
Q.どのような社風に惹かれたのでしょうか?
インターン生であっても、新入社員であっても、意見を述べれば分け隔てなく、内容によって判断してくれる点に惹かれました。
インターンシップ中は、実際のプロジェクトの会議にも参加させていただきました。インターンシップを通して、IBMには多様な人がいる一方で、まじめで論理的に物事を判断する人が多いという印象が強く残っています。今でもその印象は変わっていません。
Q.IBMに入社して良かったな、と感じた点を教えてください。
世の中のトレンドになっている技術を仕事で使える点です。
私は、入社当時IBM Cloudを担当し、2年目からAWSの勉強を始めました。現在は、Azure、Google Cloudと領域を広げてきています。学んだことはいずれも、現在の仕事で使っています。
Q.2年目にAWSの勉強を始めようと思ったきっかけを教えてください。
AWSが、パブリッククラウドの領域でトップシェアを取っていたことが、大きなきっかけです。IBM Cloudだけではなく、多くのお客様が使われているAWSにも通じたエンジニアになりたいと思い、勉強を始めました。
Q.どのように勉強してきたのですか?
IBMが提供しているe-Learningを使い、AWSの資格取得のコースを勉強しました。また、社内外のコミュニティー活動、AWSやマイクロソフトが提供しているパートナー向けの勉強会にも参加してきました。
個人で勉強すると、興味があるところばかり勉強しがちですが、資格取得を目指してこのようなコミュニティーや勉強会に参加すると、網羅的に勉強できるので良かったと思います。
結果としてAWSのSolutions Architect – Professional、AzureのSolutions Architect Expert、Google CloudのProfessional Cloud Architect、Red Hat OpenShift関連の資格などを取得できました。
Q.資格を取得したことで何か変わりましたか?
プロジェクトへの参画依頼が増えました。
IBMには、AWSやAzure、Google Cloudの案件が多数あります。資格を取得することで、自分のスキルを可視化することができ、結果として参画を依頼されることが増えました。また、そのようなプロジェクトに参画することで、実際に学んだスキルを活用し、さらに自分のスキルを伸ばすことができています。
Q.IBMは他社のパブリッククラウドも扱っているのですね。意外に思われるお客様がいらっしゃるかもしれません。
はい、IBMは他社のパブリッククラウドも扱っています。
私の所属するStrategic Partnershipは、AWSやAzure、Google Cloudを専門とし、提案フェーズから、デリバリーまでを担当しています。
パブリッククラウドを使ったシステムを作る場合、0からどのクラウドにするのかを決めるのではなく、お客様が既に利用されているパブリッククラウドの上でシステムを構築することが多いと思います。多くのお客様が、既にAWSやAzureをお使いになられているので、IBMとしてもお客様のご要望に沿う形で対応することは必然の流れなのかもしれません。
Q.現在の仕事内容、役割マップ*を見ながら解説ください。
*役割マップ
=「社員が何を行なっているのか」「誰と仕事をしているのか」「期待の大きさ」を視覚化したもの
AzureやGoogle Cloudの専門家として、クラウドを広めるための活動や、プロジェクトのデリバリーに関わっています。
クラウドを広めるための活動は、例えば社外向けの記事の執筆や、あるいは社内向けにAzureの研修を行っています。
プロジェクトには、クラウドの専門家として参画し、お客様やIBM社員と議論を深めながらプロジェクトを進めています。
また、AWSやマイクロソフトといったパートナー企業と定期的にミーティングを行い、情報交換をしています。そこで最新の情報を収集し、その内容をIBM内で共有することも仕事の1つです。
Q.AWSやAzure、Google Cloudを使ったプロジェクトですと、お客様はIBMではない会社に依頼しそうですが、そうではないのですね。
そうですね。AWSやAzure、Google Cloudを使うプロジェクトで、IBMにお声掛けいただくケースが、大変増えています。
Q.なぜIBMは相談を持ちかけられるのでしょうか?
「システムを作る前の段階からご支援できる」からだと思います。
お客様は、クラウドという「インフラ」にだけ課題感を持たれているわけではなく、「アプリケーション」も含めて悩まれているのだと思います。
今まで携わったところでいうと、クラウドという担当領域の特性もあり、新規ビジネスの立ち上げプロジェクトでお客様とご一緒させていただくケースが多々ありました。
よく耳にしたのは、「こういうものをやりたい」という構想があっても、「具体的にどう進めれば良いのか分からない」という悩みです。例えばB to Cのモバイルアプリだと、どのようなデザインが正解なのか分からない。エンドユーザーが、どの機能を欲しているのか分からない。正解が分かりにくい、やってみないと分からない、というケースです。
Q.そのようなお客様から、IBMはどのような期待を寄せていただいていますか?
システム開発だけではなく、その前の「どうするべきか」からご支援できるところ、いわゆる一気通貫でできるところをご期待いただいています。
「こういうものをやりたい」という構想があっても「具体的にどう進めれば良いのか分からない」という悩みを持たれているお客様の場合、お客様と一緒にデザインシンキングの手法を活用し、アイデア出しからやらせていただくこともできます。私も以前、IBMのファシリテーターがリードするデザインシンキングにお客様と共に参加したことがあります。お客様自身がどんどんアイデアを出していき、形になっていく。チームが一丸となり、進んでいくのを目の当たりにし、デザインシンキングの効果を私も体感しました。
そしてもう1つ、デリバリーに対する品質も、お客様から大いに期待いただいている点です。
Q.「IBMが、AWSやAzure、Google Cloudに対応できる」お客様のメリットを教えてください。
IBMは、「システムを作る前のフェーズの相談」にも対応できる。その次の、「システムを作るフェーズ」にも対応できる。仮にAWSで作りたいとなった時にも対応できる。「システムを作る前のフェーズと、システムを作るフェーズ」の繋がりがあることが、お客様にとってのメリットだと思います。
Q.「繋がりがある」と、何が良いのでしょうか?
繋がりがあることで、システムを作る前のフェーズ、つまりコンサルのフェーズで構想した業務が実行可能かという視点を持ち、常に評価しながらプロジェクトを進めることができます。たとえば顧客データ分析基盤であれば、既存の多数のマーケティングツールと、どうデータ連携して、どのような分析を行うかを常に念頭に置いておくことで、後からデータの関連付けができず十分な分析ができない、または分析結果を活用できないというようなリスクを抑えることができます。
IBMには、いろいろなスキルを持った方がいます。上流のコンサルの専門家や、業界やビジネスに詳しい方、お客様のシステムに詳しい方もいます。だからこそ、上流から一気通貫でお客様の課題に向き合うことができているのだと思います。
Q.エンジニアとしてそのような環境で仕事をすることで得られるメリットは何でしょうか?
私は多くの刺激を得られています。
上流のフェーズから、コンサルタントと一緒にプロジェクトに参画するケースがあります。コンサルタントと構想のフェーズから関わることで、新たな学びや視点が得られています。
Q.エンジニアとしてキャリアを築いている方に、IBMのどのような点をお勧めしたいですか?
オープンな点です。いろいろなことにチャレンジできることに価値を感じています。
例えば、スキルアップに関してもオープンです。IBMが用意しているラーニング系のコンテンツがたくさんあります。資格取得を会社がサポートしてくれるので、「勉強をしたければいくらでもできる環境」があります。
役割マップに書いた「BlueStar」は、次世代リーダー育成プログラムのことです。私は、自分で手を挙げて参加をしています。このような点にもオープンさを感じます。
また、会社の中のシステムでメンターを探すサービスがあります。自分のスキルを登録していたら、韓国IBMや中国IBM、ブラジルIBMの方から連絡があり、メンタリングをしてほしい、クラウドのスキルアップをどうしたら良いかと相談をもらったことがあります。国を跨いで、困っている点を相談しあえる仕組みがある点にも、オープンさを感じています。
Q.最後の質問です。IBMでのキャリアを通じて成し遂げたいことを教えてください。
日本のIT人材が、もっとビジネス的な価値を作り出せる社会にしていきたいと思っています。
IBMで仕事をしていて感じるのは、金融のお客様も、製造のお客様も、IT部門の方々はITのスキルが非常に高いということです。ミッション・クリティカルなシステムを長年見てきた経験をベースに、インフラやミドルウェアの技術的な詳細を理解されている方が大勢いらっしゃいます。また、IT部門だけではなく、業務部門の方々で、ITの知識をお持ちの方がたくさんいらっしゃいます。
それでも日本ではDXが進んでいかないのは、何か構造上の問題があるのではないかとみています。オンプレミスのシステムに多くの人員が割かれているのは、一つの要因なのかもしれません。
ITのスキルを持つ方が、もっとビジネス的な価値を生み出せるところに時間が使えるようになってもらえたら良いなと思っています。そのために私自身、まずは1つ1つ、参画したプロジェクトでしっかりと役割を果たし、品質の高いデリバリーをしていきたいと思っています。
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