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PA S&S更新御見積方式が2022年7月ADのお客様より変更になります(LPP+)

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この度、IBM Passport Advantageソフトウエア・サブスクリプション&サポート(S&S)をご契約中のお客様にご案内する更新御見積書の見積方式を変更させていただきます。

なにが変わるのか?

お客様にお届けしているIBM ソフトウエア・サブスクリプション&サポート更新御見積書には単価の欄が2箇所あるのはご存知でしょうか。この2つの単価欄には現在同じ料金が記載されています。どうして同じ単価を2箇所に分けて記載しているのか、不思議に思われた方もいらっしゃると思います。実はここが今回変更となる部分です。

現在のIBM ソフトウエア・サブスクリプション&サポート更新御見積書

新しいIBM ソフトウエア・サブスクリプション&サポート更新御見積書

 

IBM ソフトウエア・サブスクリプション&サポート更新御見積書の料金欄には、「料金(単価)SVP」と「料金(単価)」があり、それぞれの意味が欄外の注釈で次のように説明されています。

  • 単位料金 SVP: 12 カ月間を対象とする IBM Suggest Volume Price (推奨ボリューム料金) です。
  • 単位料金: 見積料金の有効期限内に完全な更新が行われる場合の料金です。この料金は、単位料金 SVP よりも安くなる可能性があり、指定された更新パーツ番号の開始日まで有効です。

単位料金 SVPが「料金(単価)SVP」のことを、単位料金が「料金(単価)」のことを指します。
現在は「料金(単価)SVP」と「料金(単価)」には必ず同じ単価が記載されていますが、これからは右側の「料金(単価)」にお客様別の推奨更新料金が掲載されるようになります。

更新御見積書に記載される料金の種類

そもそも料金にどうして何種類もあるのでしょう?
IBM Passport Advantage ソフトウエアの料金はお客様のサイトの料金レベルに応じて単価が設定されています。サイトの料金レベルが上がるほど有利な料金条件、つまり安い単価が適用されます。このお客様サイトの料金レベル別単価をSuggest Volume Price (SVP: 推奨ボリューム料金)と呼びます。料金レベルにはBLからHまであり、それぞれの料金を「レベル定価」と表現したりします。「料金(単価)SVP」の欄に記載される単価はこのレベル定価となります。今回のご説明の中ではSVPを「レベル定価」としてお伝えしていきます。

SVPについて詳しくはパスポート・アドバンテージのご説明ページをご覧ください

では右側の「料金(単価)」は何かというと、レベル定価より更に有利な更新料金が適用される場合に使用する料金欄です。IBMのS&S更新御見積プロセスではこの「料金(単価)」欄を利用してお客様別の推奨更新料金をご案内する仕組みが用意されており、日本のお客様向けにも今年2022年からこの見積方式が開始されることになりました。
この「料金(単価)」欄に掲載されるお客様別の推奨更新料金のことをLPP+といいます。このLPP+について詳しく説明してまいります。

新しいS&S更新見積方式 LPP+とは

LPP+とはLast Price Paid Plus の略称でエルピーピープラスと呼びます。LPP+でのS&S更新見積方式は世界各地域のIBMのお客様で8年ほど前から広く採用されている見積方式です。LPP+更新見積方式を採用している理由は、継続S&Sに対するお客様予算策定を容易にし、また更新契約時の個別商談割引を削減することでビジネススピードを向上させることが可能になるという理由からです。

LPP+はお客様の前回購入履歴に応じて次回のS&S推奨更新料金をお客様個別別に見積もる仕組みです。

  • LPP (Last Price Paid):お客様が前の「期間」で購入したソフトウエア製品の単価。同一サイト内の同一製品に対して単一単価として算出する。
  • LPP+:LPPにS&Sの標準料金改定率10%を乗じた単価。同一サイト内の同一製品に対して単一単価として算出する。レベル定価を上限とする。

「料金(単価)」欄に記載されたLPP+料金が「料金(単価)SVP」欄に掲載されるレベル定価より安価な場合は、お客様はLPP+料金にてIBMへ発注が可能となります。
前述した通り従来のS&S更新御見積書はレベル定価のみのご案内でしたので、レベル定価を下回る料金にて更新を希望される場合は全て特別値引きのお手続きを必要としていましたが、LPP+の更新見積方式ではLPP+料金でのご発注であれば特別値引きのお手続きは一切不要となります。

なおIBMビジネスパートナー経由でご注文いただく場合はビジネスパートナーへ見積もりをご依頼ください。

LPP+の仕組み

もう少し詳しくLPP+の仕組みをご理解いただくために、ここでは具体的な事例をあげながらLPP+更新見積方式を解説していきます。

レベル定価10万円の継続S&S製品Aを例に、3つの商談タイプ別にLPP+がどのような見積もりになるかご説明します。

下の図の左の列は前年の商談タイプです。
真ん中の列がこれまでIBMからご案内している更新御見積書の内容で、右の列が今後ご案内するLPP+の更新御見積書の内容になります。

  • 商談1は製品Aをレベル定価10万円で購入した場合
  • 商談2は製品Aを割引料金6万円で購入した場合
  • 商談3は製品Aをレベル定価10万円で1本、割引料金6万円で1本購入した場合

IBM Passport Advantageソフトウエアは毎年約3%の標準料金の値上げを行っておりますので、従来方式のS&S更新御見積書ではどの商談タイプに対しても10.3万円の更新料金をご案内していました。
新方式のLPP+では前年商談履歴に応じて推奨更新料金が提示されます。推奨更新料金は前年単価(LPP)とS&Sの標準改定率を使い算出します。
前年単価LPPは、S&S更新御見積書の対象となるAnniversary Dateの15ヶ月前から4ヶ月前までの12ヶ月間を前回「期間」とし、その「期間」の購入履歴から加重平均して算出します。また対象となる購入履歴は同一サイト内の同一製品です。
S&S更新料金の標準改定率は各国標準の毎年10%を採用しています。

上図の商談1の場合は、LPPが10万円ですからS&S標準改定率10%を乗じると11万円となりレベル定価を超過するので、この場合はレベル定価10.3万円でのお見積もりとなります。現在の更新見積内容と変わりません。
商談2の場合は、LPP6万円にS&S標準改定率10%を乗じ6.6万円をLPP+の更新見積料金としてご案内します。
商談3の場合は、LPPは10万円と6万円の加重平均で8万円となります。従ってLPP+の更新見積料金は8.8万円となります。
商談2と商談3のLPP+料金はレベル定価より安い単価となっており、これまでは全て特別値引きのお手続きを必要としていましたが、今後は特別値引きの手続き無しでS&S更新発注が可能となります。

なおIBMビジネスパートナー経由でご注文いただく場合はビジネスパートナーへ見積もりをご依頼ください。

LPP+の前提条件

LPP+の料金でご注文いただくには2つの前提条件があります。
一つはS&S更新御見積書に記載されたすべてのパーツ番号のすべての数量が注文される場合にのみ有効というものです。つまりS&S更新御見積書単位で全数更新であることが条件となります。
もう一つはS&S更新見積書に記載された更新パーツ番号の開始日までにご発注いただくことが条件となります。
上記2つの条件から外れる場合は別途お見積もりが必要となりますので、IBM リニューアル担当営業まで見積依頼のご連絡をお願いします。IBMリニューアル担当営業の連絡先は更新御見積書に記載がございます。

なおIBMビジネスパートナー経由でご注文いただく場合はビジネスパートナーへ見積もりをご依頼ください。

LPP+の開始時期

LPP+のS&S更新見積方式は2022年7月1日Anniversary Dateのお客様より適用を開始させていただきます。7月1日Anniversary Dateのお客様へは3月中旬にLPP+方式でのS&S更新御見積書をお送りいたしますのでご確認いただけますようお願い申し上げます。

詳細・お問い合わせ

ソフトウエア・サブスクリプション&サポートの詳細

LPP+に関するお問合せはPAリニューアルオフィスまで

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