IBM Sustainability Software
WP29サイバーセキュリティ・ソフトウェアアップデートと自動車開発の未来(12月1日Webセミナー開催)
2021年11月04日
記事をシェアする:
「コネクテッドカー」と呼ばれる、通信技術をふんだんに取り入れた利便性の高いクルマが主流になろうとしつつある今、その裏ではセキュリティの脅威も広がっています。
「クルマがパソコン化する」と考えれば、ハッキングがどれだけ身近に迫っているかを想像することは難くありません。実験ではあるものの、運転中のクルマのエンジン停止などに成功するケースもあり、ステアリングやアクセルなどの制御系の乗っ取りに成功した場合は、パソコンと異なり多数の人命を奪うものとなりかねません。
こうした現況に対し、来年2022年から自動車のサイバーセキュリティー、ソフトウェアアップデートに関する国内法規が適用されることとなりました。
この国内法規を含むWP29(自動車基準調和世界フォーラム)への対応は、OEMだけでなくサプライヤーにも変革が求められます。また、分散しているエコシステム全体で、開発から完成〜アップデートのつながりや流れを、これまでとは段違いに強固なものとしていく必要があります。
車両のデジタル化により大変革の中にいる自動車業界はこれからの自動車開発を見据え、WP29へ準拠し、より効率的でスケーラビリティを持った開発プロセスへの変革が重要です。
12月1日開催! WP29 サイバーセキュリティ・ソフトウェアアップデートと自動車開発の未来 (IBM主催ウェブセミナー)
日時: 2021年12月1日(水)16:30 – 18:00 | 形式: オンラインイベント(無料)
WP29対応に向け活動しているIBMのスペシャリストが、国内外のお客様動向を事例を交えて解説し、またIBMがどのようにお客様を支援できるかについて紹介します。
お申し込みはこちら
http://ibm.biz/WP29_1201
IBMは、2021年9月にミュンヘンで開催された「IAA Mobility 2021」の期間中に、エンジニアリング・ライフサイクル管理(ELM)製品の自動車エンジニアリング向けソリューションの一部が、UNECE WP.29/R155とISO/SAE 21434標準をサポートするようになったことを発表しました。
これにより、時間と労力を要するコンプライアンスプロセスが自動化・合理化され、コンプライアンス対応に大幅に時間を割かざるを得なかったエンジニアたちは、再び新しい価値を創出するイノベーションにより多くの情熱と労力を注ぐことができるようになります。
参考記事 | 攻めと守りの両立 | 自動車のサイバーセキュリティーとイノベーションを同時に
IDCのResearch Vice Presidentであり、テクノロジーと業界に関する深い知見を持つJeff Hojlo氏は、自動車メーカーに対して今後に向けて以下のようにアドバイスをしています。
重要性が高くなるのがソフトウェア開発です。
従来の車両と異なり、ソフトウェア開発には製品ライフサイクル全体にわたる包括的アプローチの採用が欠かせません。開発プロセス全体の可視性を高めて、機械、電気、およびソフトウェアの各開発チーム間のシームレスなコラボレーションが確保されなければ、成功を手にすることは無理でしょう。
そして、品質基準の維持、コンプライアンスおよび規制ルールの実施確認、開発スケジュールと安全性テストの間のトレードオフの最善のバランスを見つけ出して管理するには、以下が実施だと語っています。
- 開発ライフサイクル全体にわたって単一データセットが保持されているか。
- その最新データは開発状況を伝えるカスタムレポートやダッシュボードには常に反映されているか。
- コンプライアンスおよび規制対応を関係者はいつでも確認できるか。
- よりインテリジェントな判断ができるよう、開発ライフサイクルを通じて従業員の知恵を動員する仕組みが備わっているか。
参考記事 | 電気自動車のエンジニアリングとデザインに必要不可欠なもの
こうした昨今の国内外の自動車業界の動向を、お客様事例を交え、WP29対応に向け活動しているIBMのスペシャリストがご紹介する無料セミナーが「WP29 サイバーセキュリティ・ソフトウェアアップデートと自動車開発の未来」です。
以下、概要となっていますので、IBMがどのようにお客様を支援できるかについてご興味をお持ちの方は奮ってご参加ください。
WP29へ準拠し、より効率的でスケーラビリティを持った開発プロセスへの変革を
WP29 サイバーセキュリティ・ソフトウェアアップデートと自動車開発の未来 (IBM主催ウェブセミナー)
お申し込みはこちら
http://ibm.biz/WP29_1201
WP29対応に向け活動しているIBMのスペシャリストが、国内外のお客様動向を事例を交えて解説し、またIBMがどのようにお客様を支援できるかについて紹介します。
- 日時:2021年12月1日(水)16:30 – 18:00
- 形式:Webexイベント(無料)
講師:
- 川島 善之 IBM Consulting, Automotive Centre of Competency, アソシエイトパートナー
- 大西 克美 IBM Consulting, Hybrid Cloud Service, Security & Compliance 技術理事
- 藤巻 智彦 IBM Technology, Cognitive Applications, ソリューションエンジニア
- 磯部 博史 IBM Technology, Cognitive Applications, マスターシェイパー
問い合わせ情報
関連記事
モビリティ分野におけるIBMの取組み | 在りたい未来を支援するITとは? シリーズ4 | 自動車とモビリティと都市の未来
日本Maximoユーザー会2024@天城ホームステッド 開催レポート
IBM Partner Ecosystem, IBM Sustainability Software
2024年10月15〜16日の2日間に渡り、IBM天城ホームステッドにて1年半ぶりの「日本Maximoユーザー会」が開催されました。 石油・化学企業、産業機械製造企業、エネルギー企業、エンターテインメント企 ...続きを読む
トヨタ紡織「 A-SPICE レベル3」取得活動事例 | シートシステム/車室空間開発の未来に向けて
IBM Partner Ecosystem, IBM Sustainability Software
「Automotive SPICE(A-SPICE)の取得を意識し、実際に検討を本格化したのは2021年です。そして昨年2023年3月にレベル2を取得し、そこから約1年半で今回のA-SPICE レベル3の取得となりました ...続きを読む
「何度でもやり直せる社会に」あいふろいでグループ代表 吉谷 愛 | PwDA+クロス9
IBM Partner Ecosystem, IBM Sustainability Software
「日本は一度ドロップアウトした人にとても厳しく、いわば『敗者復活』の機会が残念ながらとても限られています。ただそんな中で、半年程度の準備期間で再チャレンジの機会を手に入れられるのが『IT』です。 私自身、ITに救われた身 ...続きを読む