Data Science and AI

Women in Data Science TOKYO @ IBM のオンライン開催報告

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皆さんはWomen in Data Science (WiDS) という言葉を聞いたことがありますか?WiDSとは、2015年にスタンフォード大学での会議をきっかけに始まったイニシアチブです。

The Women in Data Science (WiDS) initiative aims to inspire and educate data scientists worldwide, regardless of gender, and to support women in the field. WiDS started as a one-day technical conference at Stanford in November 2015.

今回ご紹介する6/5のイベントは、データサイエンス・量子コンピューティングに関わる女性技術リーダーから様々な分野の話を聞き、技術者同士のネットワーキングを図る目的で、WiDSの地域イベント (外部ページ)として日本IBM Developer Advocate Tokyo City Teamの女性Developer Advocate 3人がWiDSアンバサダー (外部ページ)となって開催しました。

 

登壇したのは、データサイエンス・量子コンピュータに関わる女性達です。IBM社内からは若手データサイエンティスト2名と、東京基礎研究所の量子コンピューティングの専門家2名、外部からも2名のデータサイエンティストが登壇しました。業務内容からデータサイエンティストとしてのキャリアパス、量子コンピューティングのハンズオン講義など、多岐にわたる内容でした。

一方、参加者として社内外から最大324名が参加されました。Live投票によると参加者のバックグラウンドも様々のようで、データ関連の職種ではない方々が7割と大部分を占めていたようです。今回は新型コロナウイルス 感染症の影響から、オンライン開催となりましたが、リアルタイムでの質問や投票機能を利用し、登壇者との活発なコミュニケーションが取られていました。

個人的には、このような外部の方も参加する大規模なオンライン会議で登壇者として参加したことがなかったため、リアルタイムで質問をお寄せいただく様は新鮮でした。参加者はすでに他の人が書いた質問に対して「いいね」することができるので、人気のある質問の傾向がわかり、それに反応することができました。このような仕組みがあると、オンラインでも登壇者としても参加者としてもディスカッションに参加しやすいと感じました。

↑質問に回答しているのはKEYNOTEのスピーカー、株式会社リクルートマーケティングパートナーズのデータサインエンティスト後藤真理絵さん。

データサイエンスの講義部分では、スキルセットやキャリアパス、機械学習のプロジェクトの内容が共有されました。データサイエンスや分析という領域は、専門領域が異なる方々にとって初めのうちは壁を感じることが多いかもしれません。また、興味があっても難しそうと受け取られることが少なくないのではないでしょうか。去年開催されたWiDS@早稲田大学の時も、興味があるが難しそうで手が出なかったという方がいました。私を含め、IBMには文系出身でも分析を行っているメンバーがいるので、WiDSのようなイベントで話を聞いてみると学習のヒントがあると思っています。誰でもデータサイエンスを学べる環境になってきているので、職業・性別・文系理系関係なく、興味があれば本やオンライン学習をしてみると面白いかもしれません。

 

 

また、Jupyter Notebookを使用した量子コンピューティングのハンズオン講義も行われました。参加者の方々の多くは量子演算を行ったことがなかった(Live投票72%が「初心者」と回答)ようなので、自分で作成したプログラムが動く貴重な体験ができたのではないでしょうか。私自身も初心者なので、今後社内の勉強会に参加させていただこうと考えています。

WiDSのようなイベントの醍醐味は、個人的な経験談が聞けることや未知の興味の発掘なのかと思います。IBMではこういったイベントを定期的に開催しているので、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか?

 

文責:石井香帆 (Advanced Analytics Center of Competency, GBS)

 

WiDSアンバサダー 西戸 京子(IBM Developer Advocate)より:
昨年末IBM USのDeveloper AdvocateにWiDSを紹介され、何か地域イベントを開かないかと誘われたのがきっかけで、WiDSアンバサダーになりました。WiDSの名を冠したイベントにはスピーカーは女性限定という決まりがあり、スピーカーの皆様は人づてで紹介いただいたのですが、みなさんにご快諾いただき、スムーズにアジェンダを決めることができました。IBMだけで4人も女性スピーカーを出せるのは、やはりIBMならではです。途中3月オンサイトで開催する予定を新型コロナウイルスの影響で6月にオンライン開催に変更しましたが、結果、参加できる人数に制約がなくなり、よりたくさんの方にご参加いただけました。オープンニング・ビデオはWiDSアンバサダー3人で翻訳し字幕をつけたのですが、「様々な角度からデータを見ていないと、多くのバイアスがかかってしまいます。ですから、テーブルの周りに全ての性別、全ての人種、全てのバックグラウンドを持つことが本当に重要なのです」というメッセージは印象的です。技術イベントには珍しく、登録時点で53%が女性で、Women in Data Scienceの名にふさわしいイベントになりました。今後もこのようなイベントを継続して開催できればと思います。


イベント情報

  • 開催日時:2020/6/5 10AM-4:30PM
  • URL:https://widstokyoibm2020.splashthat.com (外部ページ)
  • 会場:オンライン開催
  • 主催:日本IBM(株) IBM Developer Advocate Tokyo City Team
  • 主なプログラム:
    • Keynote サービスの成長段階×データ
    • Data Scientist Talk#1 私の分析プロジェクトでの働き方
    • NETWORKING LUNCH
    • Data Scientist Talk#2 データ分析におけるキャリアパス
    • Technology Talk#1 量子コンピューター入門
    • Technology Hands-On 量子コンピューターを使ってみよう
    • Technology Talk#2 機械学習の説明可能性

登壇資料は以下で公開されています:
https://ibm-developer.connpass.com/event/175696/presentation/

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