IBM Sustainability Software

保全戦略を進化させる設備管理パッケージIBM Maximo(資産パフォーマンス管理編)

記事をシェアする:

 

AIとIoT技術の実用化が進み、これまで作業員が行っていた「計画→点検→分析→保全作業」という一連の保全業務PDCAプロセスを、自動化・省人化する取り組みが進んでいます。

企業競争力をさらに高めるためには、設備資産管理を従来の「周期基準対応(TBM: Time Based Maintenance)」から「状態基準対応(CBM: Condition Based Maintenance)」へそして「信頼性中心保全(RCM: Reliability Centered Maintenance)」へと進化させて、パフォーマンスの最適化や資産ライフサイクルの延長、ダウンタイムの最小化、保全コストの削減などの効果を勝ち取っていく必要があります。

 

■ IBM Maximoがお客様に提供する価値

  • 設備管理の実行基盤(EAM: Enterprise Asset Management)の充実に加え、AIとIoTを活用した先進的な資産パフォーマンス管理(APM: Asset Performance Management)ソリューションを提供。“周期基準”の設備保全から“状態基準”の対応への変革を実現
  • 幅広い機能と柔軟性に富むシステム設定、業界特化型テンプレートと広範なエコシステムで、さまざまな業種・業務に対応するとともに、お客様の成長スピードに応じてソリューションの選択・拡張が可能
  • 無料トライアルからデジタルオンボーディング、小規模から大規模のお客様をサポートするパブリックSaaSエディションまで、柔軟な導入形態を用意

 

■ IBM Maximoの投資対効果

IBM Maximoは、お客様の設備資産管理の現状と将来構想に合わせて保全作業の変革を支援し、ビジネス価値をもたらします。

 

  1. 設備保全管理の効率化: 設備管理基盤にAIとIoTを活用して、保全作業の効率化を促進し保全コストの削減と設備稼働率の向上を実現
  2. 作業員支援: 現場作業員をAIとIoTで支援することにより、ベテラン作業員の技能のデジタル・ナレッジ化による作業品質の維持・向上と保全作業の効率化を実現
  3. 設備可用性の向上: 設備のリアルタイムデータとAIを活用した予知保全を拡大し、ダウンタイムの最小化を実現

 

■ IBM Maximoが実現するデジタル変革 – 設備・機器データとAIの戦略的活用による設備管理の進化

IBM Maximoは、設備保全分野におけるシステム・ソリューションとして、長年世界中の多くのお客様企業で活用されてきました。この定評のある企業資産管理の機能に、IoTやAIそしてビッグデータ分析の機能が加わり、保全業務の一層の効率化・最適化を実現しています。

では実際に、どのように設備管理を進化させられるのでしょうか。コネクテッドアセット(つながる設備)によって事業価値を最大化するポイントは2つあります。

 

1つ目は、設備の諸元情報から、点検・保全などの作業履歴まで、ライフサイクルを通じて企業資産を一元管理する設備資産管理(EAM)の基盤を整えることです。

2つ目は、そこにIoTやAIの技術を適用することで、設備の状態診断、性能予測、作業支援を行って意思決定の最適化支援を行う資産パフォーマンス管理(APM)を実現することです。

これからの設備保全管理はEAMとAPMの両軸で実現される — IBMはそう考えます。

 

■ 保全戦略を進化させる―Maximo APMソリューション群

 

IBM Maximo APM – Asset Health Insights (Health)

設備のヘルススコアリング

設備のレコード、センサーデータ、および外部データを使用して、リアルタイムに資産の健全性評価を提供し、最適な保守や交換タイミングを通知。設備の現状に即した状態基準保全を実現します。

IBM Maximo APM – Predictive Maintenance Insights (Predict)

設備の性能予測

統計モデルと機械学習を使用して、資産の健全性を予測します。障害発生が予測される日時や発生確率、その主要因、劣化曲線、異常検出などを行い、設備稼働率の向上やメンテナンスコスト削減、製造効率の向上を図ります。

IBM Maximo APM – Equipment Management Assistant (Assist)

AIによる問題判別支援

AIを活用して、すべての保守技術者が最高の技術者になることで、初回の修理率を向上させ、平均修理時間を短縮します。推奨される修理内容を明確に提示して、どんなに複雑な機器にも最適な保守を達成します。

IBM Maximo Worker Insights

現場作業員の安全支援

IoTのウェアラブル・センサーや環境センサーからのデータをAIで分析し、大きな被害をもたらす職場の事故を防止し、職場の安全性を向上させます。

IBM Maximo APM – For Energy & Utilities

エネルギーおよび電力/ガス業界向けソリューション

設備・機器の健全性や故障発生時の影響度を整理し、視覚化する「リスクマトリクス」により、全社レベルでの資産価値最適化に向けたリスク中心保全を実現します。

また、衛星及び航空画像や気象情報等、大規模な地理空間データを活用して樹木の状態とリスクを判定することで、従来の植生管理業務を計画保全(タイムベース)から状態基準保全(コンディションベース)に進化させ、問題となる事故事案を効果的に防ぐことが可能となります。

 

■ IBM Maximoの導入

クラウド版2種類とオンプレミス版から、最適なデプロイメント・モデルを選択いただけます。

・Maximo Software as a Service (Maximo EAM SaaS)

数時間で稼働状態になり、すべてのサービスが自動で管理されます。柔軟性と拡張性が高く、オンデマンドでの新規インスタンスのデプロイ、アップタイム向上、コスト削減、リスク最小化を実現します。

 

・専用Maximo Software as a Service (Maximo EAM SaaS Flex)

スケーラビリティーとセキュリティー面のメリットに加え、専用プライベート・クラウド環境のシンプルさと利便性も備えています。IBMクラウド・デリバリー・サービスによってデプロイされます。

 

・Maximo Asset Management(オンプレミス)

コスト管理に役立つ柔軟なライセンスを使用して、お客様管理の既存ITインフラ上でMaximoソフトウェアを実行いただけます。

 

 

問い合わせ情報

お問い合わせやご相談は、Congitive Applications事業 にご連絡ください。

 

 


 

More IBM Sustainability Software stories

日本Maximoユーザー会2024@天城ホームステッド 開催レポート

IBM Partner Ecosystem, IBM Sustainability Software

2024年10月15〜16日の2日間に渡り、IBM天城ホームステッドにて1年半ぶりの「日本Maximoユーザー会」が開催されました。   石油・化学企業、産業機械製造企業、エネルギー企業、エンターテインメント企 ...続きを読む


トヨタ紡織「 A-SPICE レベル3」取得活動事例 | シートシステム/車室空間開発の未来に向けて

IBM Partner Ecosystem, IBM Sustainability Software

「Automotive SPICE(A-SPICE)の取得を意識し、実際に検討を本格化したのは2021年です。そして昨年2023年3月にレベル2を取得し、そこから約1年半で今回のA-SPICE レベル3の取得となりました ...続きを読む


「何度でもやり直せる社会に」あいふろいでグループ代表 吉谷 愛 | PwDA+クロス9

IBM Partner Ecosystem, IBM Sustainability Software

「日本は一度ドロップアウトした人にとても厳しく、いわば『敗者復活』の機会が残念ながらとても限られています。ただそんな中で、半年程度の準備期間で再チャレンジの機会を手に入れられるのが『IT』です。 私自身、ITに救われた身 ...続きを読む