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翻訳:IBM Cloud Blog Japan 編集部
*このブログは、2020/9/23に発行された”6 Key Elements for a successful cloud migration “(英語)の抄訳です。
2020年11月11日
カテゴリー IBM Cloud Blog | IBM Cloud News | クラウドサービス
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ビジネスを推進するために、企業がますますクラウドへの投資を継続するにつれて、クラウドの採用がIT環境の最適化に不可欠となりました。クラウドへの移行により、企業はより俊敏になり、効率性を改善し、よりよい顧客体験を提供することができます。今日において、安定性と柔軟性のニーズは、かつてないほど重要になっているといえます。
企業によっても異なりますが、最適化されたITインフラストラクチャーは、多くの場合、パブリック・クラウド、プライベート・クラウドおよび従来からのIT環境の組み合わせにより構成されています。IDG によるクラウド・コンピューティングに関する調査(英語)によれば、主要なITの意思決定者の73%が、こうしたクラウド・テクノロジーの組み合わせを既に採用しており、さらに17%が今後12ヶ月以内に採用する予定と回答しています。
しかしながら、クラウド・インフラストラクチャーの採用は、ビジネスの中断を懸念している企業にとっては「オール・オア・ナッシング(All or nothing)」の提案である必要はありません。アプリケーションをハイブリッド・クラウド・モデルに組み込むことで、企業は、既存のオンプレミス環境でIT資産を運用しながら、クラウド・テクノロジーのメリットを享受することができます。
クラウド環境への移行により、運用パフォーマンスと俊敏性、ワークロードの拡張性およびセキュリティーの向上を実現することができます。企業は、あらゆるリソースからワークロードを移行して、ハイブリッド・クラウドのメリットをすぐに享受することができます。例えば:
クラウドの移行プロセスに着手する前に、まず以下の手順を活用して、何が必要かを理解するようにしましょう。
クラウドへのジャーニーを始める前に、達成したい目標を明確にしてください。これは、ITインフラストラクチャーの基準となる測定基準を明確にして、ワークロードをIT資産とアプリケーションに対応づけることからはじまります。これは、ページの読み込み時間、応答時間、可用性、CPU使用率、メモリ使用量、コンバージョン率など、クラウド移行の主なKPI(重要業績評価指標)を確立するのに役立ちます。
戦略の策定は、テクノロジーよりもビジネス目標を優先する方法で早期に行う必要があります。これらの指標により、さまざまなカテゴリーにわたって測定が可能になります。
すべてのアプリケーションがクラウド対応であるとは限りません。パブリック・クラウドよりも、プライベート・クラウドまたはハイブリッド・クラウドの方がパフォーマンスが優れているものもあります。微調整が必要なものもあれば、コードを大幅に変更する必要があるものもあります。もし、アーキテクチャー、複雑さ、実装方法を完全に分析するならば、移行後よりも移行前の方が簡単です。
クラウドに移行するアプリケーションを評価する場合は、以下のようなことに留意してください:
アーキテクチャーを分析し、アプリケーションを注意深く調べれば、移行する意味があるものを判断するのに役立ちます。
最適化を実現する際の重要な側面のひとつに、クラウド・プロバイダーの選択が あります。これは、移行中および移行後のクラウド移行プロセスのガイドに役立ちます。クラウド・プロバイダーに確認すべきいくつかの重要な項目は次のとおりです:
クラウドへの移行は簡単ではありません。したがって、選択するサービス・プロバイダーは、クラウドの移行を グローバル規模で管理するために必要な複雑なタスクを管理できるという、実証済みの経験を有する必要があります。 これには、マイルストーン・ベースの進捗と結果などを含むSLAの提供が含まれます。
リスクの管理は重要です。クラウドの移行中に機密データが公開される可能性もあります。ビジネス・プロセスの移行後の 検証は、自動制御・管理機能が通常の運用を中断することなく同じ結果を生み出すことを確実にするために重要です。
サービス・プロバイダーは、移行プロセスのあらゆる側面に対処するための、堅牢で実績のある方法論を持っている必要があります 。このためには、複雑なトランザクションをグローバル規模で一貫して管理するためのフレームワークに基づいている必要があります。 進捗状況と結果について合意されたマイルストーンがSLAに明文化されていることを確認してください。
これまでの手順を注意深く実施した場合、この最後の手順は比較的簡単です。ただし、クラウドへの移行方法は、アプリケーションの複雑さとアーキテクチャー、およびデータのアーキテクチャーに部分的に依存します。アプリケーション全体を移行し、テストを実行して機能することを確認してから、オンプレミスを切り替えることができます。または、より段階的なアプローチを取ることもできます。お客様の環境をゆっくりと移行し検証し、すべてのお客様がクラウドに移行するまでこのプロセスを続行することもできます。
IT最適化の結果、変革の加速、費用対効果、拡張性の実現など、ビジネス変革とデジタル変革の両方の推進にお役立ていただけます。移行するアプリケーションとワークロードを慎重に検討することによって、段階的なアプローチでクラウドを適用することにより、企業は業務を中断することなくこうしたメリットを享受することができます。
クラウドの移行プロセスの詳細については、以下のビデオをご覧ください。
動画(4分46秒,英語版)を見る:
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