今後の展望: IBM Cloud における第 4 世代インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサー

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第4世代インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサーが、2023年のクラウド・コンピューティング・トレンドを実現可能とする要因はどこにあるのでしょうか？ IBM Cloudを見てみましょう

本日、IBMはIntel®と共同で、待望の第4世代Intel® Xeon® Scalableプロセッサー（以前のコードネームはSapphire Rapids）をIBM Cloudにて提供開始しました。インテルの最新チップデザインは、統合アクセラレーターとルート保護機能を備えたコアCPUリソースの有効活用を目的としており、高速ネットワーキングと分析強化のために保護されたデータの高速化を支援します。これは、単にコアを増やすだけでは達成できない、今日の最も困難なワークロードに必要な性能です。

第4世代インテル® Xeon®マイクロアーキテクチャは、現在IBM Cloud ベアメタル・サーバーで利用可能です。2023年には、複数のIBM Cloudプラットフォームでも可能となります。なぜならば、今、より高速なデータ処理が絶えず求められており、強力なソリューションを必要とする増え続ける現代のさまざまな問題は、運用の範囲を超え続け、重要な資産であるデータの保護できる範囲を超えています。

ここでは、第4世代インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサーが、IBMのクラウド・コンピューティングのトレンドにどのような影響を与えると見ているか、概要を説明します。

スタックのアップ、ダウンによるセキュリティアップグレード

企業は、より厳しい規制が導入されるにつれて、スタックのアップ、ダウンでのコラボレーションを必要とすることが多くなり、積極的なクラウド セキュリティ目標を達成しようと努力しています。組織は、コンプライアンスを管理するために、サイバーセキュリティを明確かつ正確に測定する必要があります。Intel® Crypto Acceleration (第 4 世代 Intel® Xeon® テクノロジーのセキュリティ機能) は、各 CPU クロック サイクルで複数の暗号化操作を実行するように設計されており、公開鍵暗号化、対称暗号化、およびハッシュを使用する高度なワークロードに対して優れたパフォーマンスを発揮します。

これは、 IBM Cloud Virtual Servers for VPCが2023年Q2に第4世代インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサー向け次期ベータ・プログラムに導入予定となっている新たなセキュリティ機能の1つに過ぎません。また、コンフィデンシャル コンピューティングの2つの中核的なビルディングブロックとして、Intel® Trusted Domain Extensions (Intel TDX) と Intel® Software Guard Extensions (Intel SGX) を来年中に IBM Cloud VPC に搭載する予定です。

連携して、これらは Intel® によって設計されており、インスタンスの構成中にわずか 1 回のクリックで、仮想化されたシステムにシンプルで自動化されたデータ保護を提供します。

AI と MLの標準化

人工知能（AI）と機械学習（ML）は、これまで多くのイノベーションを生み出してきましたが、その勢いはすぐに衰えることはないでしょう。企業は、独自のインフラストラクチャを構築し、維持するのではなく、そのすべてを動かすために必要なハードウェアをサービスとして活用できるようになったため、少しわかりやすくなりました。

インテルは、第4世代インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサーを設計し、ボトルネックを軽減するための高オフロード・スケジューリングとキュー管理に加えて、トレーニングと推論を強化しました。

第4世代インテル® Xeon®を搭載したIBM Cloud ベアメタルサーバーは、この冬、すべての主要なIBM Cloudマルチゾーン地域に迅速に拡大し、お客様の既存のインフラにより拡張性の高いAIおよびMLソリューションを提供するのに貢献します。

「Dizzionは、デジタル ワークスペース ソリューション、管理されたコンプライアンスとセキュリティの提供、および継続的なサポートにより、リモート ワーカーの生産性を向上させる、完全に管理されたサービス企業としてのデスクトップであり、安全で、どこからでも簡単に作業ができることを可能とします。第4世代インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサーがIBM Cloud ベアメタル・サーバーに搭載され、このテクノロジーは、コンピューティング密度、ハードウェア・アクセラレーションによるネットワーク、およびデータ暗号化を大幅に向上させ、次世代の高性能で安全で準拠したデジタル・ワークスペースを強化できるようになりました。」– Dizzion の社長兼 CTO、Rob Green 氏。

ハイブリッド展開のための自動化された HPC

クラウド コンピューティングのほぼすべての業界で、ハイ パフォーマンス コンピューティング (HPC)の必要性が急速に高まっています。ただし、特定の HPC テクノロジへのエントリ ポイントは高価になる可能性があります。IBM Spectrum Scale、IBM Spectrum LSF、IBM Spectrum Symphonyなどのソリューションは、すでにオンデマンドのハイブリッド・クラウド・エコシステム向けにスーパーコンピューティング級のパワーを提供しています。これらのソリューションには、コンピュート・インスタンス、ワークロード・スケジューラー、ストレージ管理、高速データ転送がすぐに利用できるようになっており、企業や新興企業にとって運用経費の平準化に貢献しています。今年、IBM Cloud上のSpectrumソリューションは、第4世代Intel® Xeon® Scalableプロセッサーをプラットフォームに導入し、最高のパフォーマンス効果を発揮できるようにします。

第 4 世代インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサーに関する IBM とインテルの IBM クラウド・インフラストラクチャー全体でのコラボレーションは、今日の環境においてビジネスにとって真に重要なものを提供するように設計されています。クラウドのパフォーマンスとセキュリティの定義は確かに変化しており、インテル® Xeon® マイクロアーキテクチャーの進歩による最新機能をお客様の手に届ける最初のクラウド プロバイダーの 1 つになれたことを嬉しく思います。

なお、IBM の将来の方向性と意図に関する記述は、目標や目的のみを表すもので、予告なく変更または撤回されることがあります。

さあ、始めましょう

第4世代インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサーを搭載したIBM Cloud ベアメタル・サーバーは、テキサス州ダラスで販売を開始し、北米、ヨーロッパ、アジア太平洋地域のマルチゾーンリージョンのIBM Cloud データセンターで利用できるようになります。プロモ・コード（SPPHIRE1000）のご使用で$1,000引きとなりますので、是非 お試しください。

第4世代インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサーを搭載したIBM Cloud Virtual Servers for VPCは、今春より一部のお客様向けにベータ・プログラムとして公開される予定です。

プライベート・アクセスの取得と、IBM Cloud とインテル® テクノロジーの未来を形作るためにどのように貢献できるかについては、こちらで詳しく学ぶことができます。

この投稿は、2023年1月10日に、米国 IBM Cloud Blog に掲載されたブログ（英語）の抄訳です。