社員が語る「キャリアとIBM」

IJDSで運用保守を担当し、お客様と一緒にシステムを育てていく

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社員が語る「キャリアとIBM」では、社員のキャリアや仕事内容をインタビュー形式でご紹介します。今回は、日本アイ・ビー・エムデジタルサービス(IJDS)のプロジェクト・マネージャー、A.K.さんのインタビューをお届けします。

Q.現在の所属部署と入社時期を教えてください。

IJDSのクロスインダストリー事業部に所属しています。職種はプロジェクト・マネージャーです。1993年4月に、新卒でIJDSの前身の会社に入社しました。

Q.なぜ、IT業界を選択したのですか?

手に職を付け、長く働ける業界で仕事をしようと思ったからです。

Q.詳しく教えてください。

就活当時は、バブルの終わりかけの頃で、システムエンジニアが不足している、システム開発は売り手市場だと言われていました。教育学部だったので教員免許を取得し、学校の先生の道も考えたのですが、そのような時代背景もあり、先生ではなく、システムエンジニアを志望しました。

Q.入社が1993年というと・・・

はい、まだWindows95が出ていない時代の入社です。インターネットをビジネスで使っていない時代だったので、お客様とのやりとりは電話かFAXでした。

当時はSAPをはじめとするERPが盛り上がっている時だったのですが、パソコンがまださほど出回っておらず、入社当初はUNIXの開発の仕事をしていました。しばらくしてWindows95が出て、インターネットが普及し始め、会社としてWebシステムの開発の仕事を始めました。これからはWebシステムだと思いましたし、私は、開発者として、開発案件に関わっていました。

Q.時代を感じます。

お客様にシステムを納品するときは、テープに書き上げたすべてのプログラムを保存し、お客様先に持参していました。テープは複製し、複数本を現地に持っていき、現地でインストールする、という形です。納品時はチームが東京で待機をしているのですが、その場で修正をすることはできないですし、何かあっても新しいモジュールをすぐに送ることもできないですし、結局何かあった場合は持ち帰り、再度お客様にお届けする必要がありました。インターネットができ、Webでシステム開発を行うようになってからは、作り方や納品の仕方が大きく変わりました。隔世の感があります。

Q.現在の仕事内容、役割マップ*を見ながら解説ください。

*役割マップ
=「社員が何を行なっているのか」「誰と仕事をしているのか」「期待の大きさ」を視覚化したもの

私の所属するクロスインダストリー事業部は、特定の業界のお客様だけを担当するのではなく、様々な業界のお客様を担当する事業部です。医療や金融、保険等、お客様の業界は多岐に渡り、また、参画するプロジェクトがWeb系のシステムやパッケージの開発、運用保守まで、幅広いのが特徴です。

現在私は、インターネットアプリチームのリーダーとして、Webアプリシステムの運用保守を担当しています。チームのメンバーは、1箇所に集まっておらず、海外、札幌のIBM地域DXセンター、東京と複数の拠点に分かれています。

「運用保守」というと、今動いているシステムだけを維持管理している印象を抱く方がいるかもしれませんが、そうではありません。お客様の社風として、「初めてのサービスを、どんどん世の中に出していく。外のサービスを積極的に取り入れていく」ところがあり、システムも追随する形で、追加の変更開発を頻繁に行っています。ですので、どちらかというと守るという感覚ではなく、どんどん育てていく、お客様と一緒にシステムを作り上げていくという感覚で仕事をしています。

Q.お客様が、どのような課題感を持たれているか、教えてください。

グループ内の親会社が代わり、新たな親会社と合併したお客様がいらっしゃいます。結果として、親会社が展開していた一部商品サービスが集約、統合されて、その結果、利用顧客の規模が急拡大しました。その中で親会社と情報をシームレスに共有、連携しつつ、顧客へ提供するサービスの質を高めて、如何にビジネスを伸ばしていくか、という点に課題を感じておられます。

Q.お客様は、IJDSにどのような期待を寄せてくださっているのでしょうか?

システムの安定稼働を、何よりも期待いただいています。その上で、追加開発の要望に迅速に応えるのが求められていることです。また、運用保守を担当しているチームを、IJDSがリーダーとして引っ張り、QCDを守り、デリバリーをして欲しいというのが、お客様からの期待です。

Q.「チームを引っ張る」ことも期待されているのですね。

Webアプリシステムの運用保守に関わっているメンバーは、IJDSやIBMのメンバーだけではありません。協力会社の方々がいますし、メンバーの経験やスキルはまちまちです。ですので、開発経験が豊富なメンバーが在籍するIJDSが、チームをリードし、品質の底上げをして欲しい、と期待いただいています。

Q.役割マップには、大勢の方々が記載されています。

協力会社の営業やリーダーの方々ともやりとりをしていますし、基盤を担当する会社の方々とも頻繁に打ち合わせを行っています。もちろん、お客様のマネジメントやリーダー、担当者の方々とも直接やりとりをしています。チームのメンバーからは適宜相談が寄せられるので、方向性に関するアドバイスや、修正点を伝えたりしています。

Q.チームリーダーとして心掛けていることを教えてください。

チームのメンバーがやりがいを持って仕事ができるようにしたいのと、メンバーが困っていることを放置しないことを、特に大事にしています。すべての問題を私が解決できるわけではありませんが、話を聞き、一緒に考え、解決の方向性を見出すことが必要だと考えています。

Q.何かそう思うようになったきっかけがあったのですか?

あるお客様のシステム開発のプロジェクトで、リーダーを任された時のことです。少人数のチームだったので、目が行き届いているとは思っていたのですが、非常に短い期間でシステムを作り上げなければならず、大変忙しく、日々が過ぎていきました。何とかサービスインまで漕ぎ着け、更なる機能追加開発を契約していくという時期に、キーとなるメンバーは気持ちが燃え尽きてしまい、別のプロジェクトへ行きたいと言われました。私はその後も一緒に開発できると思っていただけに非常にショックでした。引き続き、同じプロジェクトで働きたいと思ってくれるようなフォローが何かできたのではないかと思いました。それ以来、メンバーがやりがいを持って仕事ができるようにするのが、リーダーとしての重要な役割だと、強く認識するようになりました。

Q. IJDSでのキャリアを通じて成し遂げたいことを教えてください。

私は今まで、様々なシステムを作り、多くのお客様と仕事をしてきました。その中でも今のお客様のシステム運用保守は長く担当しています。新たなお客様とシステム開発するのも、それはそれでやりがいがあることだと思いますが、同じお客様でシステムを成長させるという喜びを感じています。運用保守ではお客様の業務とシステムを理解した上でシステムに新たな機能が追加されて、システムが育っていきます。その追加開発や運用を任される、その信頼関係が、大きなモチベーションになっています。これからも、お客様に喜んでいただけるもの、成果を、どんどん出していきたいと思います。そして、プロジェクト・マネージャーとして、いずれは100人規模のプロジェクトを担当したいと思っています。


根本 亮
インタビュー・執筆:根本 亮
Japan Employer Branding Manager
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