社員が語る「キャリアとIBM」
IJDSでの1つ1つの経験を、自分の引き出しに
2024年02月01日
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社員が語る「キャリアとIBM」では、社員のキャリアや仕事内容をインタビュー形式でご紹介します。今回は、日本アイ・ビー・エムデジタルサービス(IJDS)のプロジェクト・マネージャー、Y.I.さんのインタビューをお届けします。
Q.現在の所属部署と入社時期を教えてください。
IJDSの、産業事業部に所属しています。職種はプロジェクト・マネージャーです。2014年7月に、中途で入社しました。
Q.それまでのキャリアを教えてください。
前職は、独立系のITベンダーでバリバリと開発を行っていました。
Q.新しいキャリアを考えた理由を教えてください。
上流工程をやりたい、もっとお客様の声を直に聞いてこちらから提案し、実現していくような仕事がしたいと思い、転職を考えました。転職サイトを見ていたところ、IBMグループの募集が目に留まり、やりたいことが実現できそうだと思い、転職をしました。入社時の職種は、ITスペシャリストです。プロジェクト・マネージャーに職種を変えたのは、入社後数年してからです。
Q.これまでのキャリアで大事にしてきたことを教えてください。
優柔不断なところがあるので、キャリアについては「絶対後悔しないこと」を自分にルール化していました。今まで色々な決断をしてきましたが、決めたら振り返ったりせず、突き進んできました。実際に、今までの選択で後悔はしていません。
Q.今までで一番大きな決断は、振り返ると、どの決断でしたか?
転職も大きな決断だったのですが、IJDSに入社後の部門異動の決断がそうだったかもしれません。
Q.詳しく教えてください。
中途で入社をしてから色々と経験を積ませていただき、職種を変え、プロジェクト・マネージャーとして仕事をしていたのですが、当時の部門の雰囲気が自分に合わなくて、どうしようかと悩みました。再び転職することを考えたのですが、異動をし、会社に残る決断をしました。
Q.なぜ、転職ではなく、会社に残ることにしたのですか?
IJDSの魅力を十分知っていたので、同じようなレベルの会社を、果たして外で探せるのだろうかと思ったからです。
Q.どのような点に魅力を感じていたのですか?
いくつかあります。1つは、社員のスキルを成長させるための支援が手厚く、やる気があればいくらでも学習できる材料があること。発信する場が豊富に用意されていること。グループ会社、親会社関係なしに、フラットな関係でコミュニケーションが取れること。上司にへりくだって仕事をするという社風ではなく、それぞれの責任、役割を果たすために仕事をしていること。忖度が強過ぎないグローバルな雰囲気。また、働き方の選択肢が豊富なので、プライベートを踏まえて総合的に考え、自分の将来像を描くことができたのも、魅力の1つです。これらの魅力を肌で感じていたので、転職をするのではなく、社内に残る決断をしました。とはいえ、異動希望を伝えるまでは色々と考えてしまいました。今は、思い切って環境を変えて良かったと思っています。
Q.現在の仕事内容、役割マップ*を見ながら解説ください。
*役割マップ
=「社員が何を行なっているのか」「誰と仕事をしているのか」「期待の大きさ」を視覚化したもの
私が所属する産業事業部は、主に製造業、流通業のお客様を担当し、お客様のシステムの運用を請け負っています。私は製造業のお客様を担当し、アプリケーションの運用のリーダーとして、お客様との要件の調整、チームの管理、運用の改善を行っています。お客様のマネジメント層、リーダークラスの方々とは頻繁にやり取りをしていますし、実際にシステムをお使いになられるエンドユーザーの方々や、IT部門の方々ともやり取りをしています。役割マップにも書いた通り、IJDSのマネジメントやメンバーとだけではなく、海外のIBMの開発、運用メンバーともやり取りをしています。また、複数の企業が参画している開発プロジェクトの開発リーダーも行っています。
Q.IJDSとIBMとの役割分担について教えてください。
私が担当するお客様の場合、IJDSはITの領域を管轄し、IBMは超上流の業務改革の方向性を定める役割を担う、という分担です。お客様とIBMが方向性を定めたら、IJDSがお客様と一緒にその実現に向けたプロジェクトを進めていくというイメージです。
Q.お客様は、IJDSにどのような期待を寄せてくださっているのでしょうか?
担当しているお客様は、現在DXの推進に力を入れ、多くの投資をされています。これまで、長くアプリケーションの運用を担当してきたIJDSが期待されていることは、これまで通り高い品質と提案力でお客様のアプリケーションを支えること、その為にお客様の声に常に耳を傾け、日々改善を行っていくことです。お客様からは、「IJDSに任せているからこそ、品質が維持できて、より効率の良い運用が行えている」とご評価いただいています。そのご期待に応えるために、私たちは、改善の取り組みを続けています。
Q.改善の取り組み、一例をご紹介ください。
複数のアプリケーションの運用を統合し、それぞれのアプリケーションで行っていた運用を1つのアプリで行えるようにしたことがあります。大きなシステムですので、この1つの改善の成果は小さいものかもしれませんが、大事なことは、常に取り組みを続け、成果を積み重ねていくことなのだと思います。運用を統合し、品質を改善した取り組みの成果は、お客様に報告するだけではなく、IBMグループの全社大会でも発表を行いました。
Q.「IBMグループの全社大会」について教えてください。
IBMグループでは、それぞれの部門が実施した「改善活動」を発表する機会が、年に1度あります。案件の大きさや難しさを競うものではなく、どのような問題があり、何を工夫し、何を改善し、どのような成果があったのかを全社に共有する機会です。IJDS から出場したチームは、IBMグループ全体で表彰されるほど毎年成果を上げています。隣のチームがどのような取り組みを行っているのかは気になるところですし、全社大会のような発表の機会があり、毎年誰か知り合いが出ていると、自然と改善に向けた意識が高くなっていくことを感じます。先ほど、IJDSの魅力の1つとして「発信する場が豊富に用意されている」とお伝えしましたが、この全社大会はその1つです。発表する機会として、全社大会以外にも、プロジェクト・マネージャーのスキルの発信活動として、PM学会の論文発表にチャレンジしたことがあります。活動の成果を発表できる機会があると張りが出ますし、そのような機会が豊富にあるのは、IJDSの魅力の1つです。
Q.IJDSの強みを教えてください。
IJDSには、同じお客様のアプリケーションの運用を、長く担当しているベテラン社員の方々がいます。深くお客様のことを知っているメンバーがいるからこその距離感があり、途中から加わった私にとっては、まさにかけがえのないIJDSの財産であり、IJDSの強みだと感じています。
そういった方々は、エンジニアとしてお客様のアプリケーションを把握しているだけではなく、お客様の業務や組織、文化まで知り尽くしており、それが、信頼感や安心感に繋がっているのだと思います。若い世代が、その信頼感や安心感を絶対に継承していかなければいけないとも感じています。IJDSには、さらなる改善の取り組みを後押しする環境があります。それに対して社員が意欲的に取り組み、世代を超えてお客様との信頼関係を継承していることも、IJDSの強みだと感じています。
Q.プロジェクト・マネージャーとしてIJDSでキャリアを重ねる意義、得られていることを教えてください。
みなさん思っておられることかもしれませんが、プロジェクト・マネージャーにとって大事なのは、「どこまで引き出しがあるか」だと感じています。IJDSだけではなく、IBMには、大型のプロジェクトを経験してきたプロジェクト・マネージャーの方々が大勢います。経験された方々から、直接アドバイスを聞くことができるのは、貴重な機会です。また、安心感は、大きなメリットだと思います。
Q.「安心感」ですか。
いざという時に、必ず何とかなる環境だと感じています。周りのみなさんが助けてくれるからです。何かトラブルが起きたとしても解決策が見つかる、周りが助けてくれるという安心感があります。ですので、それまでの自分の経験からしたら少し大きな案件や、難しそうな案件にもチャレンジをし、経験を積むことができています。その1つ1つの経験を、自分の引き出しに入れることができる。これが、プロジェクト・マネージャーとしてIJDSでキャリアを重ねる意義だと感じています。
Q. IJDSでのキャリアを通じて成し遂げたいことを教えてください。
実はもうすぐ産休に入ります。いつになるかはまだ分からないのですが、復帰をし、再スタートするという気持ちを強く持っています。IJDSは、産休から復帰し、仕事を続けている方が何人もいるので、私も同じように戻るぞ、と考えています。
IJDSは、自分の可能性を広げられる会社です。これから入社される方も、ご自身の将来像を考え、それを描ける会社だと思います。私も、復帰後に、改めて考えたいと思っています。
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