社員が語る「キャリアとIBM」

札幌で、技術者としてのキャリアを極める

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社員が語る「キャリアとIBM」では、社員のキャリアや仕事内容をインタビュー形式でご紹介します。

今回は、IJDS 地域DXセンターのY.Y.さんのインタビューをお届けします。

Q.現在の所属部署と入社時期を教えてください。

IJDSの地域DXセンターで、クロスインダストリーサービスを提供する部門に所属しています。入社は2016年4月です。アプリケーション・プログラマー職として入社しました。

Q.IJDSとの出会い、入社の決め手を教えてください。

就職活動では、「札幌で働けるIT企業」を探していました。たまたまインターンシップの案内を見たのが、知ったきっかけです。インターンシップに参加した時に、社員の方々の雰囲気の良さ、仕事に対する前向きな姿勢を感じたことが、入社の決め手です。

Q.なぜ「札幌で働けるIT企業」で探していたのですか?

札幌もITも好きだからです。

札幌は、私の出身地です。暮らしていくには、これ以上の環境はないと思っています。気候や湿度、自然や食事だけではなく、人が多すぎず、少なすぎないところも含めて、最高の場所です。腰を据えて仕事をするには、私生活、とりわけ働く場所を重要視していたので、好きな札幌で働ける会社を探していました。ITを選んだのは、プログラミングもITも好きだったからです。

Q.他の会社と悩みませんでしたか?

悩みました。ただ、自分が肌で感じた印象を大事にして、進路を決めました。

Q.IJDSについてご紹介ください。

IJDSは、2020年にできた新しい会社です。日本IBMの複数のグループ会社が合併し、IJDSとなりました。IJDSの前身の会社は、お客様の、社会の根幹に関わるシステムを、お客様と共に作り上げてきました。それはIJDSになってからも変わりません。その実績をお客様に高くご評価いただいています。だからこそ、新しい会社が誕生した後も数多くのシステム開発プロジェクトをIJDSに任せていただいています。

Q.最近、地域DXセンターの報道をよく目にします。

地域DXセンターは、IJDSが2022年に立ち上げた拠点です。(IBM地域DXセンターについて
私のいる札幌だけではなく、仙台や広島、北九州や沖縄にも拠点があり、また、高松、長野にも拠点を設けることが発表されています。
香川県と高松市、日本IBMが協定を締結し「IBM地域DXセンター」を高松市に新設
長野県と長野市、日本IBMが協定を締結し「IBM地域DXセンター」を長野市に新設

地域にいながら、DXに関わるプロジェクトに参画することができるのが特徴です。また、地域限定ですので、長期の出張や転勤がありません。ですので、札幌の地域DXセンターには、私のように札幌が好きで、ここを拠点に世界と繋がり、お客様に貢献できる仕事がしたいという方が大勢います。

また、IJDSでは、地域のデジタル人材育成に向けた取り組みとして、地域の学生や社会人、企業や自治体関係者など、様々な方に向けたセミナー、イベントを積極的に開催しています。私の周囲でも、立場や年齢を問わず、沢山の社員がITセミナーの講師として登壇したり、イベントの運営に携わったりしています。

Q.プロジェクトについて教えてください。地域DXセンターでは、特定のお客様向けのプロジェクトのみを担当しているのですか?

いえ、そうではありません。私たちは、働く拠点は限定されていますが、お客様の業界や地域はまったく限定されていません。地域DXセンターでは、金融業や流通業、製造業をはじめ、様々な業界のお客様プロジェクトを担当しています。また、最近はクラウド、それもIBM Cloudだけではなく、AWSやAzureを始めとする他社のクラウドを活用したプロジェクトや、モバイルアプリの開発プロジェクトも増えてきています。

ですので、伸ばしていきたい技術分野や、やってみたい領域があるエンジニアの方の中には、技術的な面を期待して、IJDSに来られる方もいらっしゃいます。

Q.新卒で入社した社員ばかりではないのですね。

はい、中途入社の方も大勢いらっしゃいます。ですが、誰が中途入社で、誰が新卒入社なのかを気にしている人は、いないと思います。中途と新卒で何か分け隔てがあるわけではありません。「新卒か中途か」ということではなく、「あの人は技術がある人」という技術者としての凄さで、お互いがお互いを認識している印象です。

Q.外資系の会社に入社する上で、何か不安はありませんでしたか?

ありました。最初から、とんでもなく高いレベルを求められるのではないか、100点を求められるのではないかと思っていましたが、実際は、そうではありませんでした。周囲の方が教えてくれましたし、相談に乗ってくれました。それだけではなく、研修や、IBMが持つ様々なリソース、仕組みがあったからこそ、しっかりとスキルアップを重ね、一歩ずつ成長することができたと思います。それは新卒だからではなく、中途の方も、同様だと思います。

Q.教えてくれた方、相談に乗ってくれた方がいたのですね。

「自分も教わってきた。だから自分が頼られたら、今度は」と考えている方が、とても多いのだと思います。私自身も、目標にしてきた先輩がたくさんいます。不安に思うことは聞きましたし、技術的なことは頼りました。そういう経験があるからこそ、頼られた時には、今度は助ける側に回りたいと思っています。この流れが、入社前に感じた雰囲気の良さに繋がっているのかもしれません。

Q.現在の仕事内容、役割マップ*を見ながら解説ください。

*役割マップ
=「社員が何を行なっているのか」「誰と仕事をしているのか」「期待の大きさ」を視覚化したもの

メインの仕事はシステム開発です。ただ、一日中プログラミングをしているわけではなく、設計やテスト、運用保守のフェーズまで、幅広く担当しています。

お客様は、特定の業界に特化しておらず、様々な業界のお客様プロジェクトに参画させていただいています。現在は、メーカーのお客様が、自社の社員やコールセンターのスタッフ、代理店の方々向けに提供するポータルシステムの開発プロジェクトを担当しています。

Q.お客様からは、どのような期待をお寄せいただいていますか?

お客様からは、高い技術力を期待されています。システムを開発するので、求めているものを100%以上の形で実現してほしいという期待を感じます。また、お客様からだけではなく、プロジェクトを一緒に進めている協力会社の方々や、IBMのプロジェクト・マネージャーからも、技術力を期待されていることを感じます。

Q.「技術力」を分解して表現してください。

技術力は、「Javaを使える」ということではありません。既存のシステムや、新しいシステムに対してお客様が求めていることを理解し、それらに対して、テクノロジーを理解し、新しい技術や、古くからある技術を使って応える力のことです。

Q.IJDSでシステム開発に携わる面白さを教えてください。

IJDSは、IBM製品だけを使い、お客様にシステムをお届けしているわけではありません。他社のクラウドを活用し、そこにIBM製品を乗せ、その上でサービスを提供するアプリケーションを作るという形が増えてきています。長く使われている技術や新しい技術だけではなく、様々なベンダーの製品に触れることができるのは、IJDSでシステム開発に携わる面白さです。

また、私が感じるプログラミングの面白さは、目の前の問題を解決するために、悩み、試行錯誤している時にこそあると思います。ベンダーやシステムに囚われることなく、考え抜いた本当に良い解決策をお客様に提案し、実際に開発していけることに、プログラマーとして、強いやりがいと面白さを感じています。

Q.IJDSのアプリケーション・プログラマーには、どのようなスキルが求められますか?

お客様の仕様を理解する力は、とても重要なスキルです。お客様が本当に求めているものは何で、それに対する技術的なアプローチはどうあるべきなのかを考える。「仕様への理解と技術への理解、この2つを合わせる応用力」が必要です。
プログラムを作るにあたりドキュメントを読み込むのは当然のことです。仮にそこで何か疑問に思ったことがあれば、そのままにせず、プロジェクトのリーダーやマネージャー、必要に応じてお客様に確認することが必要です。疑問を解消し、理解を深めていく過程で、お客様も気づかなかった点、本当に求めている部分にたどり着くこともあります。

また、お客様の要望や要求を理解し、技術への理解を深めるためには、今の自分にないものを取り入れて、成長していこうと思う気持ちも大切だと思います。IT業界は日進月歩です。新しい技術が生まれ、昨日よりも効率的な良いやり方が生まれています。それらを取り込んでいくためには、成長していこうと思う気持ちが、IJDSの技術者として必要だと思います。

Q.スキルアップの方法について教えてください。

IJDSは、IBMのグループ会社ということもあり、会社を挙げて新しい技術を学び、スキルを習得することを奨励しています。多種多様な研修や、デジタル書籍が用意されているだけではなく、資格取得のサポートや、世界各国のIBM社員と繋がり、知見が得られるというのも、技術者としてスキルを磨く上での大きな力になっています。

今現在の業務とは直接的には関係がないのですが、今後使っていくかもしれない領域の技術を学ぶための研修に、手を挙げて参加をしたことがあります。ホットな技術を学んだことで、その新しい技術を今の業務ではどのように活用できるのか、応用して考えるようになりました。こういった機会があるのも、IJDSの大きな特徴です。

また、先日、OpenShiftの資格を会社の研修で取得しました。業務で使うことが増えてきたので、AWSの資格も取りたいと思っています。資格取得の受験費用がサポートされているだけではなく、資格を取得すると報奨金が得られるケースもあります。

Q.最後の質問です。IJDSでのキャリアを通じて成し遂げたいことを教えてください。

プログラマーであり続け、この道を、極めていきたいと思います。
IJDSには、いろいろな方がいます。プログラミングを極めている方もいますし、プロジェクトをまとめる立ち位置になり、開発メンバーをサポートしている方もいます。自分が歩みたいというキャリアを歩んでいる印象です。私はプログラミングも札幌も好きですので、この地で、プログラマーとしてキャリアを重ねていけたらと思っています。


根本 亮
インタビュー・執筆:根本 亮
Japan Employer Branding Manager
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