社員が語る「キャリアとIBM」

お客様のDXを推進するパートナーとして

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社員が語る「キャリアとIBM」では、IBM社員のキャリアや仕事内容をインタビュー形式でご紹介します。

今回は、IBMコンサルティング事業本部、金融サービス事業部のアソシエイト・パートナー、R.O.さんのインタビューです。

Q.現在の所属部署と入社時期を教えてください。

現在は、IBMコンサルティング事業本部の金融サービス事業部に所属しています。1999年に新卒で日本IBMに入社しました。

Q.新卒時にIBMを選んだ理由を教えてください。

IBMのことは学生時代から知っていました。「IBMは外資系IT企業で、若いうちから成果を求められる厳しい環境」だというイメージを持っていました。ですが「研修が充実していて、スキル育成に力を入れている」とも聞いていました。これが入社の決め手です。

入社してから今までを振り返ると、特別厳しい環境だったとは思いません。業務で必要なスキル、伸ばしていきたい興味のあるスキルを研修で学び、現場で実践しながら身につけるということを繰り返してきました。

Q.入社してから今までのキャリアを教えてください。

入社時の職種は、ITスペシャリストでした。ITスペシャリストとして私は、インフラ系のサーバー構築や、アプリケーション開発などをスキルエリアとして幅広く経験を積んできました。いくつかのプロジェクトを経験し、徐々にプロジェクトのリーダーのような、チームを取りまとめる仕事を任されるようになりました。8年目に職種をプロジェクト・マネージャーに変更してからは、より難易度の高い仕事に従事してきました。

Q.入社時からそのようなキャリアをイメージしていたのですか?

入社前に、お客様の声を近いところで聞くことができるプロジェクト・マネージャーという職種の存在を知り、憧れを抱きました。ただ、いきなりプロジェクト・マネージャーをやるのではなく、しっかりと経験を積んだ上でチャレンジしたいと思いました。

Q.どのように技術力を高めてきたのかを教えてください。

研修で学び、現場で先輩に教えてもらい、それを実践で活用することで技術力を高めてきました。これは、ITスペシャリストだけではなく、プロジェクト・マネージャーでも同じです。数年前と比べても、実感できる程、スキルが身についています。より難しい状況になったとしても、以前の経験や学びがあるから解決できることがあります。成長が実感できる環境に身を置いていることを日々感じます。

Q. 印象に残っている研修を教えてください。

リーダシップの研修が印象に残っています。実際に起きた問題を取り上げ、どのように対処するのかをロールプレイで演じ、その結果について参加者で議論をするという研修です。この研修が印象に残っているのは、難しい課題解決や交渉を、他のリーダーやマネジメントがどのようにアプローチするのかを学べた点です。

Q. 現在の所属組織「金融サービス事業部」についてご紹介ください。

私が所属している金融サービス事業部は、業界に特化した部門で、金融業界のお客様に対して社内外のさまざまなスキルを持ったメンバーと共に、お客様の一番近くで仕事をする部門です。

一緒に仕事をするのは、金融サービス事業部の方だけではありません。案件の特性に合わせて、必要なスキルを持ったHCSやBTSといったスペシャリストの部門や、海外のIBM、関連会社の方々とも仕事をします。私は今、そういった方々をOne Teamにまとめて、デリバリーを行っています。この事業部での仕事は、お客様のデジタル変革を実現するために、多様で優秀な仕事仲間と出会い、IBMのテクノロジーを駆使することができる環境だと感じています。

Q.現在の仕事内容、役割マップ*を見ながら解説ください。

*役割マップ
=「社員が何を行なっているのか」「誰と仕事をしているのか」「期待の大きさ」を視覚化したもの

3つに分けてご紹介します。

1つ目は、担当している銀行のお客様の複数領域を横断的にリードする活動です。各領域のプログラムマネジメントや提案活動を行い、お客様のDXを推進するための仕事です。お客様の経営層やマネジメント層、担当者の生の声を聞く機会があります。お客様の悩みや業界の動向、新しい情報に触れることができる貴重な機会です。

2つ目は、統括プロジェクト・マネージャーとしての仕事です。より複雑で難易度の高い案件に、プロジェクト・マネージャーとして関わっています。私のプロフェッションは、プロジェクト・マネージャーですので、自分のスキル研鑽のためにも重要な仕事です。

3つ目は、ラインマネージャーとしての仕事です。メンバーのスキル育成やエンゲージメントの向上を行い、高いスキルと絆を持ったチームを作るべく、活動を行っています。

Q.お客様は、どのような課題感をお持ちでしょうか?

現在担当させていただいている銀行のお客様は、デジタル変革の岐路に立っています。ですので、より早く変革を実現し、業務の効率化や付加価値の提供等、いろいろなことにチャレンジしようとされています。一例が、対面チャネルから、非対面チャネルへのシフトです。お客様の3ヵ年計画でも店舗を減らし、業務全体をデジタル化することで大幅にワークロードを削減する計画を立てています。

Q.お客様の課題感に対して、IBMは何をご提供してきたのでしょうか?

お客様は、どのようなソリューションがベストなのか、自分達が進もうとしている未来を一緒に検討し、「任せられる」「技術力を持った」ベンダーと一緒にDXを推進しようとしています。

必ずしも答えがあるわけではない課題に対して、IBMの持っている知見を使い、私たちはお客様の真のニーズに応えるためには何が必要なのかを考え、お客様の進むべき道をリードしています。

Q.具体的に教えてください。

例えば、「非対面チャネルへのシフト」の実現のために、IBMは、営業店を段階的にデジタル化するプログラムをお客様と立ち上げ、お客様と共に実現してきました。

お客様の店舗では、タブレットを使い、店舗にいらした方が自ら手続きを進められるアプリケーションが展開され始めています。具体的には、口座開設などの銀行の窓口業務を、店頭のタブレットを使い、店舗にいらした方が自ら手続きを行う、さらに必要に応じてオンラインツールを使い、問診も受けられるようになっています。オンプレミスのサーバー上の既存システムをOpenShift上のマイクロサービスとして再構築することで、これらを実現しました。また、構築した口座開設の仕組みを、外部事業者に展開し、新たな付加価値を生み出すサービスも始まっています。IBMは、お客様と共にお客様が推進するBaaS戦略の礎を作ってきました。

Q. なぜ、IBMはお客様をリードすることができるのでしょうか?

IBMの1つの強みは、国内外に、ハードウェア、ソフトウェアを含めて最新の、そして以前より使われているテクノロジーのスキルを持ったスペシャリストが大勢いることです。膨大なバックヤードを持っているとも言えます。また、海外の事例、先進的な事例が豊富にあるのもIBMの大きな強みです。

お客様のニーズに一番合致したソリューションはどういうものなのか、そのバックヤードから導き、ご提供できるからこそ、IBMはお客様をリードすることができているのだと思います。

Q. お客様はIBMに何を期待してくださっているのでしょうか?

先進技術やバックヤードを生かし、お客様の真のニーズに合うソリューションをご提供することだけではなく、お客様目線で、お客様に寄り添う形で物事を考える姿勢を期待されていることを感じます。

単に「べき論」で、「技術的に最新の動向がこうだから、こうするべき」という話をお客様にするわけではありません。真に何に困っているのか、事情はお客様それぞれです。お客様自身がどうしたいと思っているのか、経営層やマネジメント、担当者の方々としっかり同じ目線で会話をし、状況や事情を把握した上で、ご提案やデリバリーを行う姿勢が必要です。また、そうした姿勢が、IBMに対する信頼と評価に繋がっているのだと思います。

これらがあるからこそ、お客様にも良いものをお届けできているのだと思います。

Q.マネージャーとして、メンバーとの関わり方を教えてください。

メンバーの相談に乗る機会を意識的に多く設けています。

私自身、新卒でIBMに入社をした際に、悩みを聞き、相談に乗ってくれた多くの先輩社員に助けられました。今、私はマネージャーとしてメンバーに対してそれを実践する立場にあります。特にコロナ禍で、一人で住み、対面で人と話す機会がほとんどない方もいます。だからこそ、通常業務を少し外れて、話を聞く機会や仕事に対する貢献を伝えるようにしています。

Q.積極的に採用を行っています。どのような方に来てほしいか教えてください。

自分の成長と、お客様の成功、両方に熱意を持って取り組める方に来てほしいと思っています。

私たちは、日本を代表するメガバンクのお客様のDXを、共に考え、実践していくパートナーです。これはIBMにとっても大きな誇りであり、やりがいを感じる点です。また、自分自身の成長を加速させ、成長を実感できる場でもあります。

成長することに貪欲で、お客様の成功に対する熱意を持っている方と一緒に仕事ができたらと思います。

Q.最後の質問です。IBMでのキャリアを通じて成し遂げたいことを教えてください。

私はこれまでのキャリアで、多くの信頼できる仲間と出会うことができました。プロジェクトは毎回同じメンバーで行うわけではありません。二十数年仕事をしていると、IBM社内、協力会社さんをはじめ、何度も一緒に仕事をする方がいらっしゃいます。それぞれの方々と、信頼関係をもとに仕事をし、プロジェクトを成功させてきました。仕事を通じてお互いが成長していることも感じます。どんなに優秀な方も、一人で成し遂げられることには限りがあると思っています。

今の仕事を通して多くの仲間と信頼関係を築き、絆を持った大きなチームで、お客様や、世の中のためになるような大きな仕事を成し遂げたいと思っています。


根本 亮
インタビュー・執筆:根本 亮
Japan Employer Branding Manager
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